こんにちは。早野です。
少し涼しくなってきた気がしますがいかがお過ごしでしょうか???
今日もお読みいただき有難う御座います。
★疾病利得(しっぺいりとく)
人間には不本意な状況で逆に得をしてしまい、
悔しいですがそれを手放せないという側面があります。
それを疾病利得と言います。
例えば、うつ病で会社を休める。(もちろん本人は辛く非難すべきではないですが)
例えば、不登校でゲームを朝から晩まで出来る(もちろん本人は大変辛く安易に非難するべきではないのですが)
例えば、病気だと優しくしてもらえる(もちろん本人は辛く、、、また別に悪いわけではなくそれが人情だと思いますがね)。
あくまでそういう「側面も」ある(かもね)という話です。
>「いいですか。疾病利得という言葉は医療界において重要な概念ですよ。分かりますか?
>この場合、本人から病気を取り上げてはいけません。
>取り上げてしまうと、本人は現実を直視しなくてはいけなくなる。
>治療はしてもいいですが、決して取り上げてはいけない。」(by精神科医)
★私と疾病利得1
私は小さい頃にぜんそくだったのですが、
そうなるとお母さんがとても優しい(3人兄弟の長男だったので 笑)
まー、意図的にぜんそくになったとは思いませんが(私は意図的だと見ていますが)、、、
そのせいなのか、生まれつきなのか知りませんが、
私は甘えた性格でメンタルが弱い傾向がありました(別にそれが悪いわけではないのですがね)。
しかし、高校生の時のユースのサッカーのコーチは厳しく、
「これが出来ないならグラウンドに立つな」
と言い放ちました。
自助努力を求めたわけです。
結局、私は出来ずにサッカーを辞めて高校まで辞めたのですが、
あのコーチのおかげで大切なものを身につけることが出来たと思います。
その後に大学に受かったのはあのコーチのおかげかもとすら思います。
いやーよくぞ優しい言葉をかけないでくれた!!!
「早野さん、それは結果論でしょう。そのまま這い上がれない子はどうするんですか??」
という親御さんがいそうですが、
私はあそこでコーチに手とり足取り助けられていたら逆に悲惨なことになっていたような気がします、、、
むしろ小さい頃から手とり足取りやりすぎて潰していることが今の世の中は多いのではないかという気がします(微妙なところですがね)
★私と疾病利得2
また後年、私が対人恐怖症になった時にあるカウンセラーが、
「やるべきことをやらないと治らない。やらないなら別にそれで一生が終わればいい」と言い放ち(あの人は炎上してもいいやくらいの勇気があった 笑)、
私はさらなる自助努力の必要性を悟ったのでした。
支援者はこちらが主体的に利用するもので「すがったり」「依存したり」するものではないのだと。
今思えばあれは最高のカウンセラーだった(厳しくすればいいものでもないですが 笑 あと子供相手だと最初から厳しいとそもそも話にならない)
それまでは自分のことを「かわいそう」とか「なんでおれが」とか思っていたのですが、
それが諸悪の根源でダメだったのだと。
冷静に考えれば私は「全くかわいそう」ではなかった。
私は生徒に
「お前がのたれ死のうが俺の知ったことではない。来年には親には1円もお前にあげるなと言っているからな」と言っています。
生徒は涙目になります(まー私のキャラだとそんなに迫力が出ないのですが 笑)
たまに親御さんで「うちの子は本当にかわいそうで」ということがありますが、
そういう子に限って全く「かわいそう」ではない(前代未聞に気の毒な境遇だなという子もいますが「かわいそう」で得られるのは同情くらいですがそれでよろしければ)
また、親御さん(特にお母様)で「私はかわいそう」という方がいらっしゃいますが、
「私はかわいそうと思っているとかわいそうな境遇は今後も続く」のかもしれません。
もし「かわいそう=能力が低いか運が悪いか周りが悪い」かならばかわいそうでない人の5倍くらい努力しないといけないのですが、、、
*注 疾病利得的なのをダメだと言っているわけではなく「わかるわー」と言っているのです。誰だって冬の朝はギリギリまで寝ていたい。
★疾病利得を手放しやすい時
一般的に中3や高3や20歳前は疾病利得を手放しやすい時期な気がします。
俗に言う”年貢の納め時”という奴でしょうか。(その前の準備がとても大事なんですが。準備してないと年貢納められない。)
通信制高校の教育相談室長の方にインタビューをしましたのでご紹介いたします。
>早野:不登校からの復活で何が大事だと思われますか??
>佐々木先生:変わりたいという気持ちの強さですね。
>それはやっぱり学年が増すにつれて強くなってくるように思います。
>中1や中2の時に来校した子も中3の時に会うと全然意識が違いますね。
わせがく高等学校 教育相談室長へのインタビュー 1
わせがく高等学校 教育相談室長へのインタビュー 2
ゲームや動画を制限は出来ないけれど
ではまたお会いいたしましょう。
最後までお読みいただき有難う御座いました。
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