こんにちは。早野です。

今日は不登校から今は早稲田大学に在学中の島原さんへのインタビューの前回の続きです。

初回の内容はこちらです。

二話はこちらです。

三話はこちらです。

四話はこちらです。

 

島――それで先生にも会えなくなっちゃって…。こんなに支えてくれたのに…。裏切っちゃった感じがして…。

 

早――そっかぁ…。東大模試七十位なら受かりそうだもんね…。

 

島――先生もそういっていました。

お前は、絶対受かるんだからって言ってくれたのに、すごい期待「お前の合格を楽しみにしてるぞ」みたいな

 

早――まあ、それは受かったんじゃ?なるほどね。俺が東大目指した理由とわけが違うね。

 

島――まあ、それは…。

 

早―いやいや、次元が違いますね。なるほどねぇ…。

 

島――そこから、もう早稲田に入ったって感じですね。

 

早――ほぉ…。で、早稲田受かったのが二月の真ん中ぐらい?

 

島――二月……一月末ぐらいです。(センター利用で合格)

 

早――そのあと東大の受験にいった感じなの?

 

島――そのあと、東大です。

 

早――あ、じゃあもう事前に早稲田受かってて東大受けたわけ?

 

島――はい。でも緊張しました。パニックになりました。

試験の一か月前から勉強が手につかなかったって言ったじゃないですか。

なんかいざ結果が出るとなると結果が出るのをすごく怖がっちゃって……。

 

早――へぇー。

 

島――だから「受からなかったらどうしよう!」とかばっか考えちゃって、体当たりする、っていうのが難しいんです。

逃げちゃうんです。がっかりするのが怖いから…。

 

早――なるほど、はいはいはい。

 

島――それが原因で、たぶん二回とも受けれなかったんだろうな、と…。勉強できなかったり、試験の途中で泣き出しちゃったりしたな、と…。

 

早――現役の時も受けたんだよね?

 

島――現役でも、全部受けました。

 

早――そうだよね、現役の時は受けたんだよね。で、浪人の時がプレッシャーかかっちゃったんだ。

 

島――そうかもしれないです。

 

早――なるほどね……。東大模試七十位かぁ…。七十位は受かるね。天才じゃないの?

 

島――いや、天才じゃないです。

 

早――すごいね。へぇ――――。で、そっから早稲田に行って、上京は何月ぐらいに?

 

島――三月の頭ぐらいに。引っ越しして一人暮らしして。

 

早――で、そこからコミュニケーションの…

 

島――うーん…友達関係の…うまく作れないというか…そして、何とか授業は通ってたんです。

七月の頭ぐらいまで。で、また七月に前期の試験の日が来ちゃって、七月の終わりに。

で、その時私試験に対する恐怖心みたいなのが芽生えちゃって…。

 

早――あ、大学の試験にも…!なるほどね。

 

島――だから、あともう鬱状態だったのもあって、授業をちゃんと聞いてこれなかったんですよね。

で、勉強もできなかったし、どうせ受けて儲からないなー、って思ってそしたらパニック状態になってお母さんにも「家に帰る」って言っちゃったんです。

 

早――そしたら?

 

島――家に帰ってぁ…。単位ボロボロに落としちゃったんですけど。

 

早――ああ…。でも、すごいね、復帰早いね。なんだかんだ早く復活してるよね。

 

島――まぁ…でも、それがいいのか悪いのかわかんないんですけどね。

 

早――でもなんか、ずぉんずぉんって感じだよね。(我ながら発言が謎)

 

島――よく「ジェットコースター見たい」って言われます。あはは(笑)

 

早――でも、大変じゃない?

 

島――大変です。自分の気持ちもついていけないし、周りもすごく巻き込んじゃうし…。台風の目、みたいな感じですね。

 

早――自分で自分にびっくり、みたいな?

 

島――そうですね。

 

早――でも最近それを使いこなせるようになったの?

 

島――そうですね。なんか、波が少しおさまってきたのと、あとは、前は修正の方向がたくさんバーッと……全力で切り替える感じだったんですけど、自分自身で切り替え…感情で切り替えるのではなくて、理性を働かせようと思って…。

前は感情ばっかで走ってたんですけど、やる気ある時はがーっとあるし、落ち込むときはがーっと落ち込むし…。

 

早――はいはい。

 

島――でも感情って予測できないし、コントロールできないから…。手におえないものだったんですけど、理性ってコントロールできるし、理性を働かせようと思ってからちょっと…。よくなりました。

 

早――へぇ。すごいね。

 

島――よくなった理由で一番大きいのは親元を離れたことだと思います。

 

早――でも、前さ、親元から離れても帰ってきたりしたじゃん?

 

島――そうですね、河合の時は帰ってきたんですけど…。独り立ちしようとする意志があることですね。たぶん…。

 

早――じゃあ、今はもう独り立ちする意思があるんだ。

 

島――意思があるから…。あとでも、独り立ちしよう、と意思があっても実家っていう緊急避難所がある安心感があって独り立ちしよう、って思っているから…。

実家に戻るのは、独り立ちを諦めたっていうことじゃなくて、緊急避難している、避難場所があるっていう感じです。

 

早――へぇ、立派なもんですね。

 

 

 

今日はここまでで。

今回の回は親や周囲の期待が子を苦しめてしまうのがまざまざと出ていたと思います。

また、そこからの復活劇の様子も興味深いものがあったのではないかと思います!!

ではまたお会いしましょう!!

 

 

 

 

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