こんにちは。早野です。
今日は不登校から今は早稲田大学に在学中の島原さんへのインタビューの前回の続きです。
初回の内容はこちらです。
二話はこちらです。
三話はこちらです。
島――でも、その先生はすごくいい先生で…。
で、まあ、センターが九割五分とれてたんです。
早――え、すごいね。天才だね。
島――でもこのレベルは全国にゴロゴロいるので天才とは言えないです。
早――え…ゴロゴロいるの？
島――はい。それに、東大模試も全国七十位とかとってたんです。
早――へえ、すごいね。
島――また一つ快感だったのが、模試の書類にだいたい成績上位者の出身高校がかかれるんです。
でも、私だけ空欄だったんですよ。
全部の表の中で私だけ空欄だったんです！
早――なるほど、他の人は結構名門が多そうだもんね。開成とか…
島――そうなんです。開成とか灘とかが多いです！
早――その中、ただ一人…でも他に空欄の人とかいなかったの？
島――何ページかあったんですけど、一ページ目にはいなかったです。
早――いなかったんだ。
島――それで、自分、やってやったぞ！！みたいな。
高校に行かなくても、行けたぞ！って感じです。
早――なるほど、なるほど。
島――高校中退なのを引け目にとらえていたので…。
人にはあまり言えなかったし…。
それで、ありのままの自分を認めることに少し繋がるきっかけにもなったんです。
それがうれしくて…。
しかしまあ、いざ大学を受験しようと受験初日に行ったら、すごいパニック症状が出てしまって…。
早――東大？
島――東大の受験初日です。それで受けれなくて…。試験中に泣き出しちゃったんです。
早――へぇーー。
島――で、解答真っ白で出しちゃって、そのまま初日、国語数学だったんですけど、
国語の時点でパニックになったんです。
「私受からないや…！」ってなって、過呼吸にもなって保健室に運ばれちゃって…。数学も受けれなくて。
早――国語受けれなくて、数学も？
島――数学も…。で、もう受けても無駄だな…と思って次の日もホテルで泣きながら待機というか…。
で、お母さんもどんどん怒りつけてくるわけじゃないですか。
「こんなに期待してたのに！」とか「弱い自分を克服してないの？！」とか「怖かっただけでしょ！」とか…。
早――なるほどなるほど。
島――結果をもらうのが怖くて…。あと早稲田を滑り止めでその年、受けていたので…「早稲田があるから、と思って油断したんでしょ！」と怒られました。
早――えっ、ひどいね。早稲田はセンターで受かってたの？
島――センターで受かりました。
早――あー、よかったね。
島――もう早稲田がなかったら、と思うとぞっとしますね。
早――ぞっとするね。
島――はい。そしたら二浪目ですよ…。あ、でも後期九大も受けるつもりだったんで…。
早――あー、でもそこも結構実力発揮しなきゃだめだもんね。
島――はい。私、小論文が得意なわけじゃないので…。
早――なるほど、それで早稲田に入ったんだね。
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