こんにちは。早野です。今日もお読みいただき有難うございます。
今日は兄弟の不登校についてのインタビュー記事です。大学生のライターの子とI君の対談になります。
目次
兄弟での不登校のインタビュー
私:こんにちは、本日はよろしくお願いします。
I君:よろしくおねがいします。
私:早速ですが、妹さんについて聞いてもいいですか?中学校は不登校と聞いたのですが…
I君:そうすね。中一になって一、二か月はいっていたけど、それ以降は全く。その頃は俺も不登校だったんで、俺につられて行かなくなったのかなと思ってます。
私:そうだったんですね。二人とも不登校だったことで何か周りから言われたことはありましたか?
I君:めっちゃ言われました。両親からもそうだったんですけど、叔父とか叔母がうちに来て俺と妹を説得しに来て(笑)
私:叔父さんと叔母さん!?すごいですね…でも会って話は聞いたんですね。
I君:いや、妹は部屋から出てこなかったから会ってないです。何ならベッドから出てこない。俺は不登校だけど外には出てたので一応会って話は聞きましたね。
絶対に学校に行かないタイプの不登校
私:でも何言われても行く気はなかったんですよね?
I君:もちろん(笑)
私:ちなみに学校の先生とかは来られましたか?私の妹も不登校なんですけど、担任の先生がすごい熱心に対応してくれてたらしくて。
I君:来ました。正直その時に何話したかとか覚えてないんですけど、一つだけ記憶に残ってる言葉があって。俺と面と向かって「このまま学校に来なかったら人生終わるぞ!」って言ったんすよ(笑)
もともと何言われても行く気はなかったけど、それ聞いて絶対に行かないって思ったのを
覚えてます。
私:そんなことを仮にも教師がそんなこと言うんですね…それは行きたくなくなりますね。
I君:なんか教師ってある意味成長してないと思うんですよ。中高大って学校にいて、就職しても学校で。そんな風にずっと学校って組織の中にいたから社会を知らないっていうか。
で、これは特に女子に多いんじゃないかなと思うんですけど、真面目だったり優秀な子ほど教師の言うこと鵜呑みにしちゃう気がするんです。なんなら妹もそのタイプで。超真面目なので。
私:確かに…先生が言うんだから大丈夫、みたいな雰囲気ありますよね。
I君:はい。
私:では、少し話は変わるのですが、妹さんが学校に行っていないことについてどのように思っていましたか?
I君:特に何も。学校には行かなくてもいいと思っていたので。ただ、勉強はしたほうがいいとは思うし、人には会うべきだなと思います。
私:なるほど…I君は行きたくないから行かなかったって言ってましたもんね。
I君:俺はまあそうです。ただそこに関しては妹は行きたくても行けない感じだったのでかちょっとかわいそうだなと思ってました。
私:行きたくても行けないっていうのは、I君が行っていなかったから、ということですか?
兄のアシストで妹が復学
I君:いや、さっきも言ったみたいに、すごい真面目なんです。だから、ちょっと遅刻しそうになったり、宿題が少し終わっていないと学校に行けなくて。完璧じゃないとダメ、みたいな。
で、行かない日が続くとだんだん(学校に)行きずらくなって結局不登校のままみたいな。
私:行かない日が続くと行きにくくなる感覚はよくわかります(笑)確かに真面目だったり優秀な子ほど不登校になる、みたいな話もたまに耳にしますしね。
では、妹さんを高校に行かせようと思ったのは何か理由があるんですか?先ほど、学校には行かなくてもいいとおっしゃっていましたが。
I君:妹は俺と違って外に出ずにいる引きこもりの不登校だったので、人と全く会ってなかったんです。さすがにこのまま人と会わずにいたらまずいと思って。高校もはじめは行く気はなかったみたいですが、ここで行かなければずっと家から出られないと思って行くように言いました。
私:それは直接妹さんと会って?
I君:いや、そもそも妹は俺と父の話は聞かないんで、俺が母に妹にそう伝えるようにさりげなく伝えて。
私:じゃあ直接伝えたわけじゃないんですね。
I君:まあそうです。はい。
私:I君とお父さんの話は聞かないといっていましたが、お母さんの話は聞くんですか?
I君:聞くって言っても俺と父よりは、ってだけで、ほとんど聞かないですけど。まあでも一応行ったんで話聞いたんだと思います。
私:妹さんとお母さんの話し合いにI君が参加したわけじゃないんですね。
I君:はい。あくまでも俺は母に外に出るならこの機会がチャンスだと伝えただけなので。母が妹にどう伝えたかはわかんないです。
私:なるほど。でもお母さんがどう伝えたにせよI君の助言がなければ妹さんは学校に行っていなかったかもしれないし、ナイスアシストって感じですね。
I君:そうですね。
(続く)
ライターさんの感想
不登校の子を学校に行かせるために兄弟の力を借りるというのはたまに聞きますが、力を借りる兄弟も不登校というパターンはなかなか珍しいなあと思いました。
今回、I君がお母さんに助言したタイミングがよかったおかげで妹さんが学校に復帰できたのだと思うと、案外親よりも兄弟間のほうがお互いをよく見ているのかもしれないなと思います。
解説1 不登校の珍しいタイプ
当たり前の話ですが不登校の子にもいろいろな子がいます。
その中で「自分は絶対に学校に行かないぞ」と決めているタイプ。非常に少数のタイプです。
その子は登校しなくて良いのです。その理由は2つあります。
1つは好きにやらせていればいずれ登校するからです。外交的なのでセミナーなどに行ったり自分で発信したりします。
そういうタイプは世の中の厳しさと子供の立場が恵まれていることに気づいて学校に戻ります(笑)
僕ら大人も戻れるなら戻りたいじゃないですか(笑)
2つ目の理由は決意が堅いので逆効果になるからですね。無駄な努力はしないほうがお互いに幸せだと思います。
I君はこのタイプなのでフリースクールに行き塾にも行き、私が主催するイベントにはほぼ皆勤に近く参加していました。
それで今年は早稲田大学に合格です。
一方、このタイプ以外の99%の不登校の子は「助け」が必要だと言えます。
「ありのままで良い」の弊害
よく本などで「ありのままで良い」と言われます。しかしこの言葉は人により解釈が別れます。
「今のままで良い」「ずっと今のままで良い」と解釈している人もいます。ずっと家にいて働かなくて50歳でも良いわけが無いですよね(笑)
また、「ありのままで良いと接していればそのうち動き出す」と解釈する人もいます。しかし、これはタイプによります。
I君のようなタイプだと確実に動き出します。というか、今も動いているはずです。このタイプは一芸に秀でることも多いので有名人になったりします。
このタイプ以外の不登校は現実適応に失敗して仕方なく現実逃避しているだけの可能性が高いです。(I君のタイプもですがw)なので、助けが必要だと言えるでしょう。口では「行きたくない」と言っていてもです。本当は「行きたい」のです。「みんなと同じが良い」という群れを作る人間という種の欲求をなめてはいけません(笑)
現実逃避からの復帰は後になればなるほど大変になるのは火を見るよりも明らかです。
本に書いてあることも現実的に考えて判断する必要があります。ちなみに私は「ありのままで良い」とは森田療法の「あるがまま」のことだと解釈しています。
解説2 兄弟の力の活用
私はご家庭に兄弟がいる場合は兄弟の力を借りることを重視しています。
その理由はそのほうが家庭が機能するようになるということです。人生にはいろいろな問題が起きます。そのたびにカウンセラーを頼る。
それも良いのですが家庭内で助け合って解決できるに越したことはない。そのほうが長期的に見れば手堅いでしょう。
心理学では問題解決システムが構築された家族と言われます。(構成員は親戚でもペットでも部活の監督でも何でも良いのですが)
ではまたお会いいたしましょう。最後までお読みいただきありがとうございました。
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