こんにちは。早野です。今日は前回のインタビューの続きになります。

前回の内容はこちら

 

★中学で優等生になるもキャパオーバーで不登校に

早野:中学校は私立に行かれたんですよね?

髙橋:いじめや登校渋りがあったからか、母親に私立の女子校を勧められました。小6の秋に突然「受験しない?」と。

その頃には自分の意見を言えなくなっていたので言われるがままに受験しました。

早野:それで中学ではどうだったんですか??

髙橋:中1からはバリバリの優等生になりました。担任に学級委員長を指名されたんです。断ることも出来ず、引き受けました。

役割を与えられたので「見本にならなきゃ。きちんとした人であらねば。」と頑張りました。

早野:お母さんは喜んでいたんじゃないですか?

髙橋:褒められた記憶はほとんどないですね。

ただ、外部の学力テストで数学の偏差値が70超えていた時は驚かれました。

早野:そうなんですか。学校の先生とかお医者さんの家の家系だったりするんですか??

髙橋:ごく普通の家庭です。

父は普通のサラリーマンですが、すごくパワフル。土日も働き、「仕事が趣味だ」と言う。後に50代後半で独立したほど。

母は寿退社して以来、専業主婦。パートにも出たことない。

私は4人兄弟(姉2人と弟)の三女。男児が望まれる中に生まれてきた3人目の女児だったからか注目されない子でした。1歳4か月下の弟に両親の愛情は注がれていましたね。

早野:そうなんですね。その後はどんな感じだったんですか??

髙橋:中2で先生からの期待がさらに増して学級委員長に加えて学年委員長も。

早野:学年委員長ですか!!

髙橋:更には学年のいじめられっ子が集められたクラスでした。その上、イジメによる公立からの転校生まで。頑張るにも限界。キャパオーバーを迎えました。

そして中2の秋に転校生の子と一緒に学校に行かなくなりました。

早野:それは先生もびっくりでしょうね(笑)行かない時はどんな過ごし方をされていたんですか??

髙橋:毎日その子と池袋で遊んでました。優等生から一転、不良化しましたね(笑)

中3~高1はあまり家にも寄りつかなくて友達や彼氏と遊び歩いて、着替えや眠りにだけ帰るような生活でした。中学は卒業式にも行きませんでしたし、自傷行為があった時期もありましたね。

早野:おおー、優等生から不良へ。僕も大宮でタバコを吸ってました(笑)友達に親の声色で学校を休むと電話してもらってました。

*不登校の子が家にこもる割合が激的に増えたのはこの10年ほどと言われている。スマホやオンラインゲームが普及する前は家での娯楽は限界があった。

あゆちゃん

★高校時代に意識が変わる

早野:高校はどうだったんですか??

髙橋:定時制で昼間はバイト、夜に学校。その高校に行ったのも母に勧められて。社会に出る勇気はなかったし、『とりあえず』で高校に行きました。

早野:また真面目になられたんですか??

髙橋:いえ。バイトするも長続きしない。ろくに家に帰らずに一晩中遊びまわっていたので朝寝坊して気まずくなって無断で辞めたり。でも次のバイトもやる。

昼間バイトすると、周りはフリーターが多いんですよね。バイト上がりにご飯に誘われて流されていたら、高1で留年。定時は4年制なので5年かけて卒業しました。

早野:おおー留年ですか!!

髙橋:はい。1年生の終わりに退学か留年か悩んだけど、「高校くらいは出ておきたい」と思いました。それで「留年にならない程度には行こう」と腹が決まりました。

それまで親の言葉に流されて生きていたところから、そこは自分で決断した。そしたら年々出席日数が増えました。自分で決めて、習慣化して意外と通えましたね。

早野:僕は留年が嫌なので大検(大学合格資格検定)でした。よく5年も行けましたね。僕なら退屈すぎて刑務所のほうがマシですね。

髙橋:進学を目指すような学校ではないからか教室では何をしていても大丈夫だったんです。寝てても漫画読んでてもOK。居心地は良かったですね。

バイトも長続きするようになりました。松屋のバイトは大遅刻したこともありましたが、店長からの信頼を感じられていたので2年以上続きました。

早野:その後は順調に大学へでしょうか??

髙橋:いえいえ、周りが卒業後のことを考えているのを目の当たりにして焦りました。その頃は心理に興味があったんです。

でも「心理を学んだ将来、どんな仕事に繋がる?」と考えた時にカウンセラーとして人の悩みを聞く=自分が病む未来しか見えず却下。

工業高校だったので工業大学への推薦が取れた。経営工学系の学部に行きました。理系大の中では文系寄りで汎用性が高そうだなと。

間違えて違う学科を受けるというアクシデントはありました。結果的には良かったけど、その時は焦りましたね。

早野:それは焦りますね。大学では流石に順調でしたか??

髙橋:仲良くなった友達と同じゼミに入れて、比較的ほのぼのと過ごせた4年間でした。

でも小中高大どこへ行っても人間関係のトラブルはありました。何気なく言ったことが気づかずに人を傷つけていたりして。自分の気持ちを言うのが怖いというのはありました。そこは小5以来、ずっと繰り返していたのかもしれません。

(続く)

高校の留年で意識改革をして学校に通うようになりバイトも続くも

この先の苦難は続くのでした。次回は怒涛の就職&結婚編です。

次回もこうご期待。

ではまたお会いいたしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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