こんにちは。今日もお読みいただき有難う御座います。
本日はおススメ本についてのご紹介です。

ある時に尊敬している心理の先輩がおススメしていた本です。
一見、心理とは関係が無い本なのですが非常にためになる本です。

★「本質思考 MIT式課題設定&問題解決」 平井孝志著

著者はMITでシステム理論を専攻し現在は慶応大学などの教授をされているそうです。
システム思考とは例えば以下のようなことに解決策を出す学問です。

なぜ不登校になる人と優等生になる人がいるのか?
なぜ高収益を上げる会社と低収益な会社があるのか?

その分岐をどう人間のコントロール下に置くのか.
そういったことに関する研究です。

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例えば、なぜ長友選手は大成功してシチリアマフィアで有名なアルカポネは悪の道を突き進んだのか??
2人とも小学生のうちは優秀でした。性格も良く明るかった。中学からグレたのも同じです。
大人に反抗して遊び歩いていた。

しかし、その後は正反対です。万民のヒーローと万民の敵に分かれました。
まず2人はなぜぐれたのか??

長友選手は田舎のヤンチャな少年です。
が、世の中は厳しく両親が離婚し、サッカーの試験でも挫折します。

純粋で繊細が故にぐれていたというのが見えます。
一方、カポネは差別されたイタリア系移民であまり希望が見えない生い立ちです。

>若い頃のアルは家族思いで、チンピラ時代に何ドルかの金を稼ぐと、
>その金を家に持ちかえり母親に渡すような少年だった。

>成長するに従い、色々なギャングに入ったりもしたが堅気の仕事もしており、
>製本工場やボウリング場で働いていた。

その前にカポネ少年は中学の先生と大喧嘩をします。
先生の指導通りにやって優秀な成績を納めても幸せにはなれないじゃないか、というところでしょうか。
なのに、先生や大人はひたすら正論を押し付けてくる、ように見えたのかもしれません。

さらに、社会で働いてからは会社や上司にもうんざりしたのでしょう。
まー古今東西でよくある構図ですね。

その先の道は2つに分かれます。マスコミに人気だったのは共通ですが。

不登校 サッカー

★構造(レール)を理解すれば未来を決めることが出来る

分かれる2つの道。
改心するか不良の道を邁進して犯罪の道を突き進むか。

長友選手は尊敬できる大人に出会い改心した。
カポネはギャング仲間に入った。

そうすると好循環か悪循環かが働き運命が別れます。
カポネは仲間のために違法なことをすると仲間から拍手され女にももてる。
もうその道を邁進します。

これは現代の若者社会でもあることです。
ゲームがうまいと同年代から称賛される。さらに練習する。それが存在意義になり路線変更が難しくなる。
スシロー事件とかも似たような構図が背景にあるでしょう。

何が善か悪かは非常に難しいものだと思います。
カポネはこう言ったそうです。

>違法の酒の密売については、「俺は人々が望むものを与えてきた。なのに俺に返ってくるのは悪口だけだ」と言っていた。
(禁酒法という政府の失政があった時代)

>カポネはその陽気な性格からマスコミにも取り上げられることが多く、
>自らも生活貧窮者に対する食事の無料給付の慈善事業を行うなど大衆の支持獲得に腐心した。

>しかしその金は汚い、もしくは違法に稼いだ金が元であった。
>アルは世の中について「他人が汗水たらして稼いだ金を価値のない株に変える悪徳銀行家は、
>家族を養うために盗みを働く気の毒な奴より、よっぽど刑務所行きの資格がある。

>この稼業に入るまでは悪徳政治家など、
>世の中には高価な服を着て偉そうな話し方をする悪党がこんなに多いとは知らなかった」と。

これは一理あります。成績優秀だったことが「なるほど」と思える発言です。
環境が違えば普通に東大とか慶應にも行けたでしょう。

ちなみに、オックスフォード大学の研究で収入と社会貢献の相関関係を調査した論文があります。
それによると収入が高い割に社会に悪影響なのが〇〇業だそうです。

逆に収入が低いわりに貢献度が高いのが介護や福祉、
保育園から大学までの教育業。農業にアニメーターなどの芸術家。

もしかしたら学力があればカポネも表の世界で成功したかもしれません。
しかし、悲しいかなカポネはそんな境遇ではなく、
周りを見捨てるずる賢さもなく目先の家族や仲間を助けるほどに純粋であった。

あと100年後に生まれれば合法的に自らの理想を実現できたかもしれない。
なんせ現代は「クソ仕事」という本が世界中でベストセラーになる時代です。

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★長友やビリギャル弟のケース

一方、長友選手は世の中(大人の世界)を信じるようになり明るい道を歩むようになります。
途中、高校でも大学でもぐれたりしたそうですが(笑)

また、ビリギャルの弟はグレて不良の世界にいましたが堅気に復帰しました。
これはビリギャル母の努力でしょう。今までの方針をガラリと変えたのです。

どのケースも図式が簡単です。
どんな子も親を手本に学ぶ(親が日本語を話していれば日本語を話す)→成長する(お手本を真似してスキルを身に着ける)
→世の中や大人の社会に疑問を感じる→グレル→同年代から喝采→怖い組長からスカウト→自分を認めてくれる人がいたと感動→この人に着いて行こう
→そのまま闇の世界で頑張る
どんな子も親を手本に学ぶ→成長する→世の中や大人の社会に疑問を感じる→グレル→同年代から喝采
→大人が変わる→世の中捨てたものじゃないなと感動→この人に着いて行こう→そのまま光の世界で頑張る

そして、この分岐は我々の手元にあるのです。
不幸中の幸いですね。もしくは幸い中の不幸なのか。

★この図式で学校に行っていなかった斎藤一人さんのケースを考える

斎藤一人さんは中学に行きませんでしたが実業家として成功しました。
それはお母さんが「あなたは社会向きなのよ」と励ましたからだそうです。

しかし、一人さんのお母さんは実業家で毎年家を一軒立てるくらに稼いでいたそうです。
私の見立てではお手本と学習のサイクルが学校以上にうまく機能していたのですね。

そこを無視してポジティブに振舞うのを人に推奨するのはテレビを叩いて治そうとするようなものでしょう。
なので、一人さんは「変な人(少数派)の成功法則」と言っています。

そのアドバイスで突っ走れるお母さんも中にはいるということですね。
最初から「変な(少数派)人の」と言っています。

とにかく笑顔で子供を褒めまくる。それも似たような側面がありましょう。
うまく出来ないのが普通というか多数派かもしれません(涙)

本質

★解決とは何か??

さて、上記の「本質思考」という本では問題解決をこう定義しています。
問題解決=モデル(構造、循環、関係性)を変えること。

例えば、「本質思考」ではこんなケースがご紹介されています。
米ソ冷戦です。

それはこんなループです。
アメリカ軍拡→対抗してソ連軍拡→対抗してアメリカ軍拡→対抗してソ連軍拡→以下同文

不登校でも似たようなことがあります。
父母で対立している場合、
母が子供に気を遣い→さらに父が子供に気を遣い→さらに母が子供に気を遣い→以下同文

また、アメリカがベトナムと戦争するとソ連がベトナムに武器を横流しするみたいな構図も古今東西よくあります。
例えば、お母さんが不登校の本を読んでゲームを制限するとお父さんが裏でこっそり横流しするみたいな(笑)

さて、米ソの軍拡競争では核戦争の危機が高まると条約が結ばれました。
これは子供が暴れに暴れてこれ以上が困難になると夫婦(米ソ)が変わるのに似ています。

そういう意味では子供の問題行動は平和のために役立っていると見えなくもありません。
なので、家族療法では子供の問題行動は褒めて推奨したほうが良いとも言われます。
(ま~褒めはしませんがwww)

もしくは米ソの軍拡を止めるのは軍事力ではなく別の競争に変えることが必要かもしれません。
武器を開発したり持ってるだけで尊敬されなくなるような雰囲気を作るとか。
軍事侵攻したらもうどうしようもなくなるような国際世論を作るとか。

相手よりも強くなることによって利益を最大化するのではなく、
相手よりも利益を手放すことによって逆に利益を最大化する。

負けるが勝ちという勝ち方があります。

まーこれだけ情報化社会が進むと(今後もさらに)強さで地位を維持するのには限界があります。
電通にジャニーズに歌舞伎界に。イギリスはネット上では「ブリカス」と酷い言われようです。
アメリカも過去の悪行を隠し切れず今の地位は維持できないでしょう。

日本は負けたら戦争をする必要も無いですし武器も作らなくて良いですが、
アメリカはそれを延々と続けなくてはいけません。

勝つことや優れることによって優位に立とうとするのが裏目に出るわけです。
そりゃうつ病のアメリカ人も多くなりましょう。

狭くなった地球と同じように不登校などのような狭い人間関係では「負けるが勝ち」ということがよくあります。
とはいえ、私も勝ちたい(良い成績を取りたい 笑)

でも、私も最近どうしてもうまくいかないケースで勇気を持ってこうしました。

「はいはい、私は無能でございます。私の負けです。
申し訳ございません。無条件降伏いたします。」

そしたら状況が良い方へ一変しました(笑)
どっちが子供でどっちが先生なのかわからない感じですね。

ではまたお会いいたしましょう。
最後までお読みいただき有難う御座いました。

★PS:他のおススメ本

極楽征夷大将軍」 垣根涼介著
室町幕府の初代将軍の足利尊氏の生涯を描いた小説。負けるが勝ちの男。

足利尊氏
メンタルコンディション調整マニュアル
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