こんにちは。早野です。今日もお読みいただき有難うございます!!
映画キングダム2を見に行きたいと思っています。それで古代中国の古典などを見ると人間の本質はあまり変わらないものだなと思います。
そして面白いのが説得の達人と思われる人がたくさん登場することです。そして2000年後にも言葉や物語が残る。この年でこの仕事していると古典の価値がわかる気がします。結論よりもそこに至る過程がためになる気がします。
★かわいい子には旅をさせよの由来
趙という国の太后(お母さん女王)が政治を行うことになった。その時に最強無敵の西の秦という国が急に攻めてきた。滅亡の危機。そこで趙国(中国の真ん中らへん)は斉国(中国の海側らへん)に援軍を求めた。
斉では 「それでは趙太后の長安君(息子)を人質としてもらいたい。そうすれば軍を出そう」
と言った。
太后(お母さん女王)はこれを承知しなかった。
臣たちが強くいさめた(なんせ天下統一が近い時期で滅亡が近づいてきたという情勢。そうなると何百万人も死ぬことになるのが目に見えていた。王族や重臣達は当然打ち首。)
太后は側近の人々に言いつけた。「これ以上まだ長安君を人質にしようなどと言うものがいたら、その者の顔につばをかけます」(古代の王様なら普通は打ち首なのに優しい 笑)
そこへ老臣の触竜(しょくりゅう)が 「太后にお目通りを願います」 と言ってきたので、太后は怒りながらも待った。
触竜は入ると小走りし、座に着いて謝して言った。 (※注:古代中国には王や皇后などの偉い人をできるだけ待たせないために、地位の低い者は小走りして謁見し、できるだけ待たせないようにするという習俗があったようである)
「この老臣は足の病にかかりまして、素早く小走りして礼をすることができず、久しくお目にかかることができませんでした。
恐れ多いことですが、私の身から考えますに、もしや太后様のお身体もお疲れなのではないかと考えまして、こうして参った次第です」
太后は 「この老婦も、手車が必要ですよ」と言う。
触竜「食事の量など減ってはおられませんか」
太后「まったく最近は粥(かゆ)ばかり食べておりますよ」
触竜「この老臣などは、近頃はほとんど食欲がございません。そこで努めて一日三、四里は歩くように致しましたところ、少しは食が進むようになり、体調も良くなってまいりました」
太后「この老婦にはできないことです」太后の不機嫌は大分和らいだ。
そこで触竜は言った。「ところで、この老臣のこせがれの舒祺(じょき)は末っ子で不肖の子ではありますが、この老いぼれにはこれがかわいくてたまりません。
なにとぞ衛士の数に入れていただき、王宮を守らせてやっていただけたらと思いまして、死罪を覚悟でやってまいりました」
太后「わかりました。歳はいくつになります」
触竜「15歳です。年少ではございますが、この老臣が溝のゴミとなり果てて死ぬ前にお願いしとうございます」
太后「まあ。男でも末っ子はかわいくてたまらないものなのですか?」
触竜「ご婦人方以上でございます」
太后は笑って「女性の末っ子に対する溺愛は、それはもうたいへんなものですよ」と言った。
触竜は続けて言った。 「この老臣は秘かに、太后様の燕公様(お姉ちゃん)へのかわいがりようは、長安公以上かなとお見受けしておりましたが」
太后は言った。「それは間違いです。長安公ほどではありませんよ」
触竜 「父母が子を愛します場合は、その子のため先々までの計画を立ててやるものです。太后様が燕公様を送り出されました時には、おすがりになってお泣きでした。遠方へ嫁いで行かれるのを案じ、お悲しみになっては可哀想にと言っておられました。(とはいえ、王族なので他国の王族くらいしか結婚相手もいないのだが)
嫁がれて後も愛おしくお思いにならないことはございません、御祭祀には必ずお祭りになり、決して燕国(北京辺り)から帰されてくることなどないようにとお祈りになっておいでです。
つまり、久しく御子孫が絶えることのないように、相次いで王となるようにと、先々までの計画をたてておられるようにお見受け致しましたが」
太后 「その通りです」
触竜「趙国が建てられた時までさかのぼってみて(何百年)、趙主である趙簡子(ちょうかんし)の御子孫で候となった方で、世継ぎが今日まで続いている家がありましょうか」
太后「ありません」
触竜「趙だけでなく諸侯の間に続いている家がありましょうか」
太后「聞いておりません」
触竜 「それはなぜかと言えば、困難な問題が起きた場合に対処できなかったためです。地位は高いのに功がなく、俸禄(給料)は多いのに働きがない。しかも財宝をおびただしく所蔵しているからなのです。
今、太后様は長安君の位を高くなさって肥沃な土地に封じられました(港区のマンション達のオーナーみたいな感じ)。たくさんの財宝もお与えになられましたが今日まで長安君に勲功(功績)を立てさせておいでではありません。
太后様に万が一のことがありました場合には、長安君は国を保てるのでしょうか。(当然に部下がついてこない。侮られる。役立たずと批判される)この老臣は、太后様が長安君のためになさる計画は目先だけのことと思いまして、ご愛情は燕公様ほどではないなと考えたのであります」
これを聞いて太后は言った。
「わかりました。そなたの思うようになさい」
かくして長安君は車百乗とともに人質として斉へ送られ、斉の援軍が出陣したのである。
【感想】
この老臣はおそらく2000年前の戦国の世で内政や外交で生き残ってきた百戦錬磨の強者。別の人相手なら別のキャラで別の会話をしたでしょう。太后も王族なのに良心的で慈愛に満ちた優秀な皇后。
この対話で何十万人の国民が救われ何十兆円もの税金が戦費に費やされずに福祉に回ることになったわけで。そして秀逸なのが誰も傷つかずに誰もが得をすることになったの顛末がすごい。無限の価値を生んでいて2000年後にも話が残るのもうなづけます。
夏休み、かわいい子には旅をさせよ。留学でも皿洗いでも草むしりでもさせるべき(どうやってさせるんですか?という幻聴が聞こえてくる 笑 千里の道も一歩からで段階があるわけですが。キングダムの時代なら私は生き残れないだろうなという気がします笑)
またこの百戦錬磨の老臣の子供の「先々まで考えてやるべき」というのも大事なことです。人間立派な大学を出てもADHDなのにセコムに就職してしまうということが起きるのです(笑)優良企業で安泰というわけではもちろんなく大惨事。研修中の現金輸送中に現金を無くしそうじゃないですか 笑 暑い夏の清涼剤になりそうな愉快な話で僕は嫌いではありませんが。もちろん冗談ですが似たような話は、、、
とはいえ、子供の人生なので押しつけにならないことが大前提です。困った時に聞いてくるように陰で準備しておくべきな気がします(どう人のアドバイスを聞くようにするんですか?との幻聴が聞こえてくる 笑 大惨事を避けるためには巧妙に見えないところでの努力が必要なのかもしれません。それはまた後日に。)
ではまたお会いいたしましょう。
最後までお読みいただき有難う御座いました。
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