こんにちは。早野です。

今日もお読みいただき有難う御座います。

梅雨はどこに行ってしまったのでしょうかね、、、

★不登校と希望

不登校の子には希望がない気がします。

将来の明るい展望が無いという感じでしょうか。

中2病の伝説的バンドバンプオブチキンの歌はそんな感じです。

>生活は平凡です

>平凡でも困難です

>声援なんて皆無です

>脚光なんてなおさらです

>期待されるような命じゃない

>問題ないでしょ

>一人くらい寝てたって

この前、ある子と話していてユーチューバーになりたいけど実現は難しいだろうとおっしゃる子がいました。

★勉強の効用

しかし、冷静に考えると私の周りには半分趣味のユーチューバーで月収40万くらい稼いでいる人がいます。

マーケティングが本職なのでマーケティング的にチャンネルを作成したのだそうです。

けっこう大変で週5日毎日4,5時間を投下して動画をアップし続けたそうです。(最初の半年は全然伸びなかったそうです)

思えば、そういう知識をベースにした行動力があればどんな分野でもそれなりに自分の好きなことで稼げる時代だと思います。(将来の保証は知りませんが)

その方はキングダムという大人気アニメに関する動画を上げ続けたそうです。

他のチャンネルを研究して自分なりのポジションで動画のクリエイターに教わりながら試行錯誤しながら投下し続けたそうです。

私も子供の教育用にその気になればユーチューバーになれるというのを証明しようと検討してキングダムチャンネルを考えたのですが労力と費用を考えて面倒なので断念しました。が、似たような人は自分がやらなくてもいるもんなんですね、、、

絵が好きなら漫画でも映像でも音楽が好きなら音楽でも小説が好きなら小説でもある程度は好きなことで生活していける時代になってきていると思います。

ただ労力を考えると上場企業に勤めたり国家資格を取ったほうがまだまだ明らかに経済的な効率は断然圧倒的にいいですね(40万くらいはそれほど真剣に働かなくても一流企業に入社すればもらえる 笑。とはいえ、子供からすると希望は無いかもしれない )

その方は慶應からリクルートを経てマーケティング会社を経営している方なのでユーチューバーは趣味的な感じなのだそうです。(慶應ならそんな漫画に関する趣味動画なんか作らなくても経済的には問題ないのですが)

とはいえ、これは新しい知識を学びつつ現実場面で活用していく力なので、

これは国語と算数や社会、理科の力なので勉強をすると、

ある程度は自分の好きなように生きていきやすいとは思いますね。
(必ずしも学歴とは一致しないですが)

しかし、それをお子さんに説明するのは本当に難しい(社会のことを知らないので 笑)

同じユーチューバーでもゆたぽんとかセクシー系とかは単に他の人が嫌がるから席が空いているだけなので無意味にリスクがある気がします。(江頭2時50分や出川さんの役を誰もやりたがらないのに近い。指原あたりだと上手と言われるほう。)

★どうしたら伝わるか???

で、ここからが本題なのですがどうしたらそれが伝わるかです、、、

少しわき道にそれますが、

『君たちに明日はない』という本があります。TVドラマにもなって坂口健二さんが主演でした。(少し古い)

 

架空のリストラ面接会社の(架空の)面接内容が書かれています。

私はこの垣根涼介さんの本が好きでよく読んでいます。

*少し長くなりますのでお急ぎで結論のみ知りたいという方は下記の★のところまでスクロールされてくださいませ。

*★人との新しいパターンのコミュニケーション(けっこう下のほうです)

*★他の人から学ぶ(これもかなり下のほうです)
垣根氏は人の自意識のフレームが変わる瞬間(人が変わる瞬間)を書きたいそうですが、

このリストラ請負面接会社(架空)の仕事は私の仕事に近い気がします。

(物語の最初のほうは使えないおじさんをクビにする的な話が多いのですが途中から不運な人の再出発を応援する的な話が大目になっています。私が共感するのは後者のほうですね。)

『この機会に外の世界にチャレンジするのも良いかと思いますがいかがでしょうか??』

とリストラ会社の面接官は毎回言うのですが、

私も『(家の)外の世界にチャレンジするのもいいものですよ』と毎回言っています(笑)

また、どちらも人生の一大事ですが面接官に対して敵意や警戒心があるのが似ている気がします。

リストラ会社の面接官はクライアント先で白い目で見られますが、

私も家を訪問すると少し後ろめたいところがあります。(ゲームの時間を邪魔してごめんよというのとプレッシャー与えてごめんよと 笑)

そして、うつ病寸前の人に火がつく瞬間に立ち会うというところも似ている気がします。

違いは中高年相手か子供やその親御さん相手かの違いな気がします。

リストラと言っても会社や時代の流れの都合であり当人は悪くはないが居場所が無いというところも似ています。(例:例えばシャープとか合併した銀行や敗北した派閥の弱い立場の部門とか旅行代理店とか百貨店とか部門ごと消滅とか)

★その人の本質に触れる瞬間

その本だとこういう人生の一大事だと次のような経緯をたどります。(無理やりまとめるとですが)

1、現状の不適合状況の記述とその背景と葛藤の記述→2、過去の回想(生い立ち、入社の経緯、働きぶり、価値観)→3、何かのきっかけ→4、新しい挑戦を始める、という流れです。

で、3の何かのきっかけ、というのが不登校の親御さんが最も気になるところではないかと思います。

総論と各論に分かれますがまずは総論としては、

その人の本質に触れるということです。

★総論:その人の本質を理解して褒める。それが出来ないのはこちらの力不足。

これは松下幸之助のお言葉です。

この本質に触れて共鳴したところが心に火がつくところな気がします。

が、本質は目に見えませんので難しい。

褒めるよりも理解することがはるかに大事で、(目線で伝わるし)

理解できるようになるまで観察し考えて、

調べ続けることが大事なのだという結論です。

これはお子さんの行動や会話などを客観的に記述し、

『なぜなんだろう??』と考え続けると見えたりします。

例えば、私が訪問するとあるお子さんが『お母さんお茶』と言って出してくれるとします。(まー1日何杯も飲んでいるので要らないのですが笑)

そこにその子のいろいろな素質やそうなった苦労やその子の将来性を見ることが出来ます。

で、なんでそういう行動が身についたかを考えるとその子の本当のニーズが見えてきたりします。(結果として家の外の世界にチャレンジとなるわけです)

★各論:人との出会いや新しいコミュニケーション

各論は人との出会いや新しいコミュニケーションです。

不適合状況はリストラでも不登校でも強引にまとめると下記のようなものです。

人は親から学びそれで現実世界を生きていきます。(遺伝+学習)

親が日本語を話せば子供は日本語を話しますし、(100%)

親がロシア語を話せばロシア語を話します(100%)。

さらには、親が勉強好きや社交好きなら子供もそうなります。(これはその可能性が高いということで100%ではないです。夫婦で180度違うこともありますし。)

そして、例えば親がテレビの技術者だと子供もテレビの技術者になったりします。

元不登校の人でも親が国語教師だと子供は国語の先生になったりしますし着物の先生だと着物の仕事をしたりするわけです。ただ反発して真逆になることがあります。

親に反発して子供がスワヒリ語を話すことは無いですが親と真逆の生き方をすることはあります。

しかし、親の時代とは時代状況や根本的な構造が異なります。それで不適合となるわけです。

昭和なら希望に燃えてテレビの技術者になると幸せですが、

令和だといかに優秀でも構造的に厳しいということが起こりえます。

もしくは例えば、ど根性お母さんのお子さんが令和の学校でそれをやると確実に浮きます。

なので、それを友達の前だとかなり緩和して振舞いますが(逆にやる気0で振舞うか)、

日本語ネイティブの人が中国語で話すようなやりづらさ、違和感を常に感じて蓄積し思春期で心が折れます。

かといって、中学生や高校生ではどうしたらいいかわかりません(思考能力も説明能力も無い)ので家でゲームをするわけです。

とはいえ、人は日々学び続けています。

人は親から学んだことをベースに、

さらに日々先生や友達や先輩や上司や本やテレビから学んでアップグレードし続けているわけです。(それには親の新しい行動パターンも含まれます。)

そこでその子の本質が理解できれば、

何をプラスしてあげれば(もしくは減らしてあげれば)この不適合状況を脱せる確率が高いかが見えてきます。

★人との新しいパターンのコミュニケーション

心理学だとコミュニケーション派というのがあります。

新しいコミュニケーションを処方すると現実が変わるというものです。

1、親の別の姿を見せる

意外とお父さんが仕事の哲学とか人生論を伝えると子供にやる気が出たりすることがあります。

先の本だと、リストラ寸前のテレビ技術者が、

引退して農家をしているお父さんから人生哲学を聞いて自分の本質や本当にやりたいことに気づき火がついたという物語があります。
(けっこうこのリストラ本の中にそういう感じの物語があります)

これは親の背中を見せるというものでこの元TV技術者のお父さんは定年後は農家の修行をして自分の好きな作物作りをしていて心底満足していたわけです。

その話を聞いてこの子供(と言っても40代手前の既婚者ですが)も生き返ったわけです。

これはわかりにくい気がしますが『迷子の王様』という本を読むとわかると思います。

親の挑戦する姿というのは非常に大事で、

例えば私の親は社交的ではありますが人に心を開かない傾向があるのですが(友達はいないように見える)、それが子供(いい大人ですが)に学習されて受け継がれているわけです。

ただ、挑戦し続けている親御さんでも単にお父さんがお母さんの尻にしかれていて、(それはそれで平和で良いのですが)

子供が生きていく上での大事なことを全く学習できていないということもよくあります。

その場合はお母さんがお子さんから離れて別のことをして殻を破っていただき、

お父さんがお子さんに話すのは久しぶりなのとお父さんも話すプロではないので少しぎこちないでしょうが、

勇気を出して頑張っていただくのが良いかと。

親がブレークスルーしてそれが子供に連鎖というのが、

ボーリングに例えるとストライクという感じですね。

対人恐怖症のお母さんが人に心を開けるようになってそれがお子さんに移るというのが一番美しい気がします。

先のリストラ本だと中学受験で超名門中学に入った子が母親に反発して勉強せずにファミレスでバイト付けになりそのままそこに就職という話がありました。

お父さんのようなしがない営業マンにならないように将来のために息子に勉強を強要するお母さんに対して『自分は勉強してないくせに』とお子さんは反発して今日1日が良ければいいという真逆の生き方をしてという物語です。

『LIVE  FOR  TODAY(今日のために生きる)』と小説だとそういう生き方もありだと美談的な扱いでしたが単なる機能不全家族の産物なだけな気もしました。(ただこの子は超絶賢いので不登校にはならずに早稲田を留年しまくり仕事も超絶出来たのでバイト先にそのまま就職という描かれ方)

★他の人から学ぶ

子供や壁にぶち当たった人が他の人から学んで壁を乗り越えていくというのがもう1つのパターンです。

子供は勉強熱心でなくても驚くほど学んでいます。

小さい頃から言語、自転車、箸の使い方、スマホの使い方、ゲームの仕方、親の制限の突破の仕方と学習しています。

例えば、授業を受けたくないとダダをこねまくっている子で最初の1時間はゲームでその後30分ほど寝転がりながら勉強という子がいました。

私はわからないことがあるとスマホで調べるという習性があります。(私の父はすぐに辞書をひき調べる人でしたので)

しばらくするとなんと気づくとその子もわからないことがあるとスマホで検索するようになりました。

また、1度読んでわからなくても投げ出さずに2回か3回か読み返すとわかるというのも、

いつの間にか伝染していたりします。

やる気がないように見えて本人には向上心があるわけですね。(そもそも歩いたり日本語を話したりスマホの扱い方を習得する学習意欲が内在的にあったわけですから)

そして、見た感じはあまり変わっていないですが気づくといつの間にか早稲田に行くと言って予備校に通ったりするわけです。
ではまたお会いいたしましょう。

最後までお読みいただき有難う御座いました。
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うちの息子にも間接的ですがかなり届いています。

 

いつもいいお話をありがとうございます。とても気持ちが折れそうなとき、救われる気持ちになります。
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