こんにちは。
『不登校というピンチをチャンスに変える』不登校アドバイザーの早野です。
いよいよ、新学期が始まりますね。私が今もっているお子さんはおおむね良い方向に進んでいますが少しドキドキでもあります。
連休中は垣根涼介さんの小説『君たちに明日はない』シリーズを読んでいました。年末年始も働いたので、少しゆっくりと出来ました。
『君たちに明日はない』シリーズは架空のリストラ請負会社が大手企業に乗り込んでいき、リストラ候補者達と退職面接を繰り返す人間ドラマです。
こう書くとすごい暗い感じがしますが、あまり暗くないです。
人生の修羅場に際して、それぞれの登場人物が葛藤し人間的に成長していくからでしょう。
そういう意味では不登校も似たようなところがありますね。
垣根氏が考える人生の素晴らしさとは??
垣根氏は人が持っている内面世界、その人が自分の目に見える世界をどう捉えているかという、本人の自意識が変容するところで人生は輝くと言う。
自意識が変容する瞬間、世界の見え方が変わる瞬間とは、例えば大学受験の合格発表の前と後だ。もう世界が全然違って見える。
そして、人生において自意識のフレームが変わる瞬間が何か事件が起きる瞬間だそう。
なので、氏は冒険犯罪小説を多く書いているし、リストラ小説もその流れなのだそうだ。
何か事件が起き、苦しみ、悩み、自意識が覚醒し、登場人物が何か大事なものを掴み、成長する、そういう流れになっています。
いわば、ピンチをチャンスに変えているのですね。(実際はチャンスのないピンチというのは存在しません。)
桃太郎からスターウォーズまでのほとんどのお話は同じ構造になっています。
基本的には少年が試練を経て大人になり、お姫様と結婚というパターンですね(自立への物語)。
不登校もほぼ同じ傾向であり、いつか垣根氏のような小説を書いてみたいなと思います。
世界の見え方が変わる瞬間
不登校はかなり心理的なもので、病気や障害といったケースはかなり稀です。
不登校でも悩んだ末に何かをつかんだ子や親は世界の見え方が違って見えると思います。
人間的に大きく成長するわけですね。
例えば、私は高校中退から早稲田に合格した時と対人恐怖症を克服した時に大きく内面世界が変わっています。
自分の頭で自立して考えられるようになり独自の視点を持てるようになったこと、世の中は悪い人が多いと思っていたのが世の中の人は良い人ばっかだなと思うようになったことです。
ある子は打ち込めるものを見つけて夢を持った瞬間に内面世界がガラリと変わっています。『人が怖くなくなったそうです』
また別のある子は人のせいにばかりしていた事に気づき、自分でやるべきことをやろうと決めたことが大きな変化です。大人になったと言えます。
そのまた、別の人は自信が無かったのが嘘のように自信を持ち明るくなりました。良いところがあっても見えてなければ良いところが無いも同然だったからです。
世界の見え方が変わると、より自由になり、より他者に優しくなり、よりポジティブになり、より自信を持ち粘り強くなります。
平坦な道を行くときよりも何らかの事件があった時にこそ、変化は起きます。
2017年もこうした変化を数多く起こして行ければと思います。
では、またお会いしましょう!!
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