自己肯定も自己否定も肯定する

こんにちは早野です。
今日もお読みいただきありがとうございます。

私はいろいろな生徒を見ますが、
自己肯定感が高い生徒のほうが早く学校や社会に復帰します。

では、自己肯定感が高ければ良いのか？
私はちょっと違うと思っています。
それはなぜか。

★盾と矛の盾

自己肯定感は盾のようなものです。
守りに強い気がします。

例えば、
「生きてさえいれば丸儲け」
そんなことを生徒が言ったりします。

テストで5点（100点満点）を取った時に「5点も取れた」
と言うのです(実話ｗ)

「学校行ってテスト受けただけで私は偉すぎる」
みたいな(笑)

しかし、親からしたら不安と不満がたまります(笑)
まー将来の会社の上司もこれだと不満がたまるでしょう。

新人A「部長、驚かないで聞いてください。なんと今月の営業成績の５％も達成できたんですよ。」
部長「バカモーン。今月は何をやっていたんだ。」みっちり叱られる。

Aは帰宅途中で「部長に怒られながらも頑張ってる俺は偉い」
と思い明日も元気に会社に行くのであった。

Ａさんが改善されるか怪しい気がしますが
これはこれでありかな(笑)

でも極論、心臓外科医や脳外科医がポジティブなのも困ります。
「ミスして失敗したけど俺ドンマイ。頑張ってる俺えらい。次よ次。医学の発展のためには必要な犠牲っしょ。」
みたいな(笑)

ある生徒が私にこう言いました。
「先生、仮にどこかの生徒が自〇したとしても先生は気にする必要は無いよ」

とても優しいお言葉ですが、
もしそうなったら「そうもいかんだろ」と(笑)

自己肯定感は盾とか鎧みたいなものであったほうが生きていきやすいです。
明るく生きられます。人ともうまくいきやすいと思います。

が、それだけだとちょっとつまらないのではないかと思います。

★盾と矛の矛

逆にネガティブ思考や自己否定は意外に攻めに強い気がします。
矛でしょうか。

スポーツ選手や一流の社長がこう言います。
「1位以外は意味が無い」

業界3位に入れない事業は全てリストラという会社があれば、
下2割は毎年自動的にリストラするみたいな会社もあります。

スポーツでもマイナーな競技だと金メダルだとスポンサーがつくけど、
銀メダルだと素人と一緒みたいな状況があるそうです。

世の中は競争で回っているのでネガティブ思考は必須と言えるかもしれません。
「こんなんじゃダメだ。改革が必要だ。」みたいな姿勢でしょうか。

ソニーの社長が「韓国や中国に負けているけど家電を作れてるだけで本当にすごい価値があることだから今のままでいい」
と言ったらクビになります(笑)

ポジティブに考えると家電を作れてるだけで「とてつもなくすごい」ことだと僕は思うんですよ(笑)
でも、会社の在り方を自己否定してゲームやら金融やら部品やらで稼ぐ体制になっているわけです。
また、ネガティブ思考は将来のリスク要因をシミュレーションする計画性でもあります。
「この子は将来やっていけるのだろうか」

先々の不安を感じるのは動物には無い人間の特徴です。
南の島だと果物が生い茂っているので不安が少ない人が多いそうですが、
逆に北欧だとうつや根暗の人が多いと聞いたことがあります。

「今を生きる」と言うと格好いいですが、
それだけだと人間の意味が無いでしょう。

政府の役人や大企業のホワイトカラーが
「今を生きる」と言って無計画のその日暮らしであったら
「仕事してくれ」と思うでしょう(笑)

（続く）

自己肯定感と自己否定のバランスについては次回にまた。

ではまたお会いいたしましょう。
最後までお読みいただき有難う御座いました。

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