こんにちは。早野です。

今日は不登校から今は早稲田大学に在学中の島原さんへのインタビューの前回の続きです。

初回の内容はこちらです。

二話はこちらです。

三話はこちらです。

四話はこちらです。

五話はこちらです。

 

早――じゃあそれで、今はあなたなりにメンタルのコントロールの仕方を会得している最中ってこと?

 

島――そうなんです。そこで思ったことがあるんです。

他の人の啓発本とかすごい読んだんですが、

どれだけ言われても、やっぱり自分で考えたことしか通用しないんですよ。

例えば長友が、ストレッチ法を出したんですよ。

「おれはこれで体感を鍛えているんだ」って。

その通りにやって、その本を買った人のなかで「腰が痛くなった」とか「足が痛くなった」だとかいっぱいいるんです。

だから、自分で考えてもがき苦しみながら得た知恵とか、そういったものしか自分に通用しないんじゃないかな…と。

 

早――へえ、面白い考えだね。俺はそんなにしゃべれなかったよ、昔。論理的に…。

 

島――いや、母からの受け入れです…。

 

早――いや、それでもすごいよね。

まぁ、というところで、自分でもがき苦しんで得た知恵が自分に合っていると。

もがき苦しむ間は苦しむしかないの?

 

島――はい、もがき苦しむしかないと…。

あと、もがき苦しみ方もあると思うんですよ。

 

早――どんな風にもがき苦しむかってこと?

 

島――なんか、つらい時って……例えば溺れている時って、暴れちゃうじゃないですか。

体力も消耗しちゃうし、疲れて沈んじゃうんです。

身をちょっと力を抜いたら、浮いて助かることってあるじゃないですか。

それと同じように、苦しみが来たなー、と思ったらパニックになるんじゃなくて我慢をして防げるものだと信じて、きゅっと目をつぶって我慢していますね。

 

早――へぇ…けっこう人生経験があるんだね。

 

島――いえ、そうやって本に書いてあたので…。

 

早――なるほどね。それで、そのもがき苦しみ方を会得したわけ?

 

島――そうですね、なんかマインドフルネスを通じて会得した気がします。

 

早――すごいね、いいね。

俺は人にはマインドフルネスを勧めるけど自分はやらないから…。

 

島――いいです。

 

早――へぇ…じゃあそれで、まあまだ調子の良し悪しがあると思うけどね。

でもなんか一回会得しちゃったらもうね、前ほどは大変じゃないでしょ?

 

島――そうですね。

あ、でもお母さんの力が大きいですね。

 

早――お母さん…いいお母さんだよね。

 

島――やっぱり、私がパニックになった時も信じてくれているんです。

「君はきっと大丈夫だから」ってとこで始まって、

でも過保護な親とは違って「冷静になったら自分の頭で考えてください」「きっと大丈夫だから」という風に言ってくれて…。

 

早――いいお母さんだね。東大落ちたときは怒ってくれて…。

 

島――あの時はお母さんも必死だったので……。

 

早――東大模試で70位だったんだよね。1位の人とかどんな感じだったの?

 

島――もう半端じゃないです。2位との差が半端ないです。

 

早――勉強するために生まれてきたような……開成のトップみたいな…?

 

島――そうですね。勉強を勉強だと思っていないんだと思います。

 

早――まぁ、話は変わるけどここまで来れたのはお母さんのおかげなんだね。

 

島――まあ、コミュニケーション力が課題なんですけど……。

コミュニケーション能力があれば、人生がもっと楽しくなれると思うんです!

幸せって人とのふれあいで生まれるじゃないですか。

 

早――深いね(笑)

でも、課題っていうぐらいだからね。前向きだよね。

 

島――あ、本当ですか?

 

早――だってあれじゃん、島さんは挑戦するじゃん。

なんで挑戦できるのかな。

引きこもりとかになる人ってさ、

一回ぽきって折れたらなかなか立ち直れないでしょ。

 

島――ああ……ぽきっと折れることはあるんですけど、ふと湧き上がってくるんです。

「自分はまだまだできるぞ」っていうのが。

 

早――ふーん、なんでそれが湧き上がってくるんだろうね。

湧き上がってくる人とこない人がいるじゃん。

湧き上がってこない人だとさ、半年ぐらい入院、みたいなことになっちゃうじゃん。

そこの違いは何だろうね?

*注:私の観察では湧き上がってこない子はいません。自分で自分に突っ込みでした。

 

島――そこは自己肯定感があったからですね

 

早――親が前向きなの?

 

島――いや、父親はそんなに前向きではないです。お母さんは前向きです。

 

早――お母さんすごいよね、自分も働きながら、子供も4人いて……。

で子供は自殺未遂して、夜中にお母さんに電話かけたんでしょ。…病院の何科の先生なの?

 

島――脳外科です。

 

早――脳外科って…結構大変な患者とかもいるんでしょ?

 

島――そうですね。急患が多いです。

 

早――そうだよね。お母さん大変だね。

 

島――そうですね。でも私以上に大変なのが、お父さんとの関係なんです。

今はよくなったんですけど……。

お父さんも一時期躁うつ病になっちゃって…。私が高2の時に…。

 

早――子供と同時に?

 

島――同時…というかお父さんのほうが先です。

その時にいろいろあって……。

 

早――ああ~………

 

島――はい、お金もないし、夫からの愛もないし…。

でも子供三人育てていかなきゃいけないし、一人は自殺未遂をしちゃったし、

そういう重荷の中で、お母さんはずっと笑って頑張ってくれたんです。

 

早――へぇー、タフだね。

 

島――タフです。半端ないです。お母さんは昔からそんな性格なんです。

 

早――へぇー、さすが九州の底力、、、

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか??

けっこうメンタルの改善で大事なことがさりげなく語られていた気がします。

ではまたお愛しましょう!!

 

 

 

 

 

 

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