こんにちは。早野です。

今日もお読みいただき有難う御座います。

アメリカの大統領選挙はなかなか決着が着きませんね。

どちらが勝つんでしょうね。面白いですね。

★何事も信頼関係づくりから

さて、選挙でもなんでもどんなに正論でも信頼関係や好感が無いと受け入れられません。

テレビのCMではなぜ有名タレントを使うはタレントの信頼や好感を使いたいからですし、

虎屋のようかんが売れるのは信頼があるからかもしれません。

家にかかってきた営業の電話をガチャ切りするのは信頼がないからです。

で、信頼関係や好感を作るには同調作業が必要だと言われます。

例えば、同じ街出身とか同じ大学出身だとなんとなく親近感があるはずですし、

趣味が同じだと話が弾むはずです。

しかし、この同調作業をするのは意外に難しいものです。

★暴れ牛と協力する方法

京都大学教授の東山先生の名著『遊戯療法の世界』では、、

子供と接するコツについて冒頭で話されています。

不登校の世界では母親ノート法で有名な先生でかなりの支援団体(特に関西系)が取り入れている手法です。

で、その東山先生の話はこんな感じです。

>昔々あるところに牛を教育する名人がいて、

>その名人がある時に「牛に言うことを聞いてもらう方法」を話したそうです。

>牛の中にはいろいろな性格のものがいる。

>言うことを聞かない牛もたくさんいる。

>ひねくれている牛もいる。

>警戒心にあふれている牛もいる。

>無気力な牛もいる。

>そんな牛が各地から名人のところに連れてこられるのだそうです。

>さて、名人はどうするのか???

>なんと名人は広いところに牛を放して見ているだけなのだそうです。

>牛は好き勝手に遊んでいます。

>のんびり寝転んだり、

>草を食べたり、

>走ったりするのだそうだ。

>さてそうすると、、、

>何日か何週間か何ヶ月かすると牛は『この人間はなんで何も言わないんだろ』と疑問に思うそうです。

>その時に名人は牛にすきをつけるのだそうです。

>すると、牛は『これが人間の本性だー』とばかりにあちこちを走り回るのだそうです。(これはありがちな話ですね、、、)

>さて名人はそれも織り込み済みで、

>その牛の後をついて回るのだそうです。

>牛はこれでもかこれでもかと人間を困らせるためであるかのように、

>あちこちを動き回るのだそうです。

>さて、しばらくすると牛は不思議そうな顔をするのだそうです。

>そこでニコッとするとこちらの言うことも聞いてくれることもあるのだそうです。

これが遊戯療法のコツなようです。天才ですね。

そこでもう1つ。

牛ときたので、

今度は馬と鹿です。

Smiling woman on horse --- Image by © Royalty-Free/Corbis

Smiling woman on horse — Image by © Royalty-Free/Corbis

★馬鹿の語源

>中国の秦の始皇帝が死んだ後に、

>若い皇帝が即位し混乱していたところ、

>趙高という臣下が力をつけ自分が皇帝になろうと企んだそうです。

>趙高は皇帝の側近たちが自分に従う人物なのかを試すために鹿を用意しました。

>そして皇帝胡亥へ鹿を献上し、彼へ「馬を献上しに参りました。」と伝えます。

>皇帝胡亥は鹿を見て「おいおい趙高じいさんよ。耄碌するにはまだ早いだろう。これは間違えなく鹿だ」と

>丞相である趙高へ伝えます。

>だが趙高は「馬です」の一点張りです。

>そこで皇帝は側近へ「これは鹿だろう。」と尋ねます。

>すると側近の返答にはいくつかのグループが生まれます。

>一つ目は黙っている側近。

>二つ目は趙高の意見に合わせる側近。

>そして三つ目は皇帝に同調して「鹿です。」と答える側近でした。

>この様子をみた趙高はその後「鹿です」と皇帝に言上した側近に罪を着せてすべて殺害。

>そして残りの二つの返答をした側近達にはなにもしませんでした。

★子供には絶対にかなわない

子供には我々大人は勝てません。

子供を完全に見捨てられるのであれば大人の方が強いのです。

でも見捨てられないでしょう。

子供が本気で死のうと決心したら、

我々大人は土下座して『全財産を差し上げますので死なないでください』と頼まざるをえません。

核兵器を持っているのはアチラなわけです。

>二つ目は趙高の意見に合わせる側近。

論理的に間違った意見であっても、(鹿を馬という)

道徳的に間違った意見であっても、(皇帝や母国に対して非道なことをしようとしている)

趙高が『鹿を馬だ』と言ったらそれは馬なんですね。

子供に対してもそれは同じです。

子供のほうが明らかに強いわけですから、、、

★信頼関係があればこちらの話を聞いてくれる

で、そうして信頼関係が出来ればこちらの話も聞いてくれます。

『鹿を馬』と言った趙高ももとはと言えば皇帝の100%イエスマン。

これをイエスマン立場逆転の法則と名付けましょうか。

営業マンが顧客の話をずっと聞いていたら顧客が「君は何を売りに来たんだ??」と聞いて買ってくれる。

そんな感じです。

★どうしたら上記のようなことが出来るか???

さて、私も上記の牛名人ほどではありませんがそこそこの経験があります。

そこでコツをお伝え致します。

言語でなく非言語で同調をすることがやりやすいかと思います。

というのも、

あなたの子供が『学校なんか行く必要がない』とか『僕はプロゲーマーになるんだ』とか『生きてても仕方ない』とか『18歳で死ぬんだ』とか言って、

『お前の言う通り。お前はやはり天才だねー』と言える親御さんは少ないと思います。

ちなみにこの場合はプロゲーマーを目指した後に「やはり大学に行くか」となる確率が高いと思います。

しかし、これを本心から腹を括って言える親御さんは少ないと思います。

なのでですよ、、、

私は言語ではなく非言語であるほうがお互い良いのではないかと思うわけです。

私は家庭教師先で言うことを聞かない子供に対して(ほとんどの子は言うことを聞かないのですが笑)

何も言わずにゲームをしている子に呼吸を合わせます。

日本語で「息が合う」とか言いますよね???

『せーの』とか言うじゃないですか???

あとは『息をのむ』『息を弾ませて』『息がつまる』『息が長い』とか言いますね。

で、呼吸を合わせていると子供は3歳児のように私のそばにきて、

なんと勉強をし出すんです。(ただそこまでにかなり信頼関係を積み重ねてというストレスの果てのストレスの果てになのですが 笑 たぶん牛よりは大変かと思います 笑)

また、この前こんなことがありました。

自律神経がやられている子がいるのですが、常に手足ぶるぶるみたいな子ですね。

でも、呼吸を合わせているとしだいに手足が落ち着いてくるんですよね。

で、落ち着いて話し出すんです。

人間いろいろな価値観や立場があります。

世代も違えば、

性別も違うし、

得意・不得意も違えば、

育った環境も違います。

なので、同調をすると言ってもお互いに違うので難しいわけです。なんせ違うのですから。

イエスマンになるのが得策だとわかっていてもお互いに違うので難しいわけです。なんせ立場も価値観も全然違うのですから。

そして我々は残念ながら馬鹿ではないので馬鹿にはなれないのかもしれません。バカになれれば楽ですがバカにはなれないかもしれません。

でも、呼吸だけは全人類がしているので同調しやすいのですね。

「お前の呼吸は間違っているー」とかには普通はならないわけです。

なのでお互いの想いが一致しやすいのですね。

子供や旦那さんの呼吸に合わせて呼吸をする。

ゲームをしているところ、

寝ているところ、

ぼーっとしているところ、、、

そこに呼吸を合わせていると不思議なことが起こります。

まー少なくともお互い正論を言い合い自滅することは減るかと思います。(口論しようとしたら息を吸う時間がなくなるので物理的にかなり難しいです 笑)

ただ、呼吸を合わせるのは練習が必要ですが。

今回は牛や馬や鹿の話で恐縮でしたが、

無意識領域は脳の構造的には人間も動物も対して変わりがないのかもしれません。(新皮質、旧皮質)

悩みは『こうしたいけどこうできない(学校行きたいけど行けない、痩せたいけど食べてしまう)』という感じです。

旧皮質、無意識に鍵があるとすれば、

動物や虫をもっと大事にしないといかんのかもなと思う今日この頃です。

ではまたお会いいたしましょう。

最後までお読みいただき有難う御座いました。

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