こんにちは。早野です。
今日もお読みいただき有難う御座います。
昨日ドラゴン桜がやっていましたね。
昔のドラゴン桜の先生によると『国語には毒が大事』だそうでうーん深いと思いますので、
今日は実際に毒を入れてみようかと思います。
ただ、東大出の水野さんが弁護士事務所を立ち上げて経営なんで桜木弁護士に助けを求めるとか、
学園長のモチーフがおそらく一橋大学出身の大塚●具を解任された高学歴の跡継ぎ女社長で、
『学歴はくだらない』ということもさりげなく言われている気もします。(TV局の責任者の絶妙のバランス感覚に感心しました)
弁護士も自分の発想で仕事を作り出せないと食えないわけです(少なくともドラマでは。そのうち医者もそうなると私は見ていますが)。。。
目次
★不登校の子はなぜ真面目なのか???
さて、苦手な子が多い科目に現代文と小論文があります。
とはいえ、現代文や小論文は出題する話題がかなり決まっているのでそれらの書籍を読めばいいのですが、
彼らはあまり読みません。(人から言われたことは嫌がるのか単に嫌いなのか私を嫌いなのか 笑)
そこで私が説明するわけですが今日は授業で扱う内容をご紹介したいと思います。
ズバリ『なぜ不登校の子は真面目なのか??』です。
現代文でよく出題されるテーマは『人間とは何か??』ということで、
文化人類学や哲学、心理学、脳科学、歴史学、言語学、貨幣論などからよく出題されます。
私が受験生の頃から課題図書はあまり変わっていないですね。
下記には良くも悪くも毒があります(なので先生には絶対に書けない内容になっています 笑)
真面目な親御さんは怒り出す人がいるかもしれませんが悪しからず。
★人はそもそもなぜ心が病むのか??
文化人類学によると人間には『俗なる時間』と『聖なる時間』があると言われます。(現代文とかでよく出てきますが生徒は嫌がる表現です 笑)
『俗なる時間』は労働やルールを守るなどの昼間の生産的な時間で、
『聖なる時間』はたまったストレスなどを発散させる夜の時間ですね。
俗なる時間は会社や役所での労働や学校で授業を受けることで、
聖なる時間がビール飲んだり、ゲームしたり旅行したりの時間ですね。
その聖なる時間は歴史的にはお祭り騒ぎやギャンブルなどが定番で、
コロナ渦でも本当はみんなお祭り騒ぎをしたいわけです(笑)
居酒屋とか競技場やコンサート会場で(なので大学はオンラインにしたがる 笑)
また、聖なる時間は敵を作って戦うことでストレスを解消する傾向があり、
マスコミや野党や我々大衆は批判のための批判に終始しますし、
サッカーや柔道や将棋に荒野行動にドラクエにフォートナイトと人間は『ただただ戦いたい』。
(なのでいじめや差別は無くならないかと)
で、その時に人間はストレス発散が出来ないと神経症(不安神経症とか脅迫症とかパニックなんとかとか)などになりやすいそうです。
しかし、困ったことにそのストレス発散というのはギャンブルとかの非生産的、非倫理的なことが多いわけです。
むしろストレス解消は非生産的、非倫理的なところに本質があるわけです。(生産的な活動はあまり面白くない)
人類学的には禁止の逸脱や無駄の局地こそが楽しさなわけです。
サッカーでは敵のゴールを奪いますし、(道徳に反していますし1円にもならない 笑)
TVゲームでは敵を殺しますし、
ひかきんやロックミュージシャンは1000万以上の車やプレミアギターやピアノを破壊します (非道徳 笑)
中高生はデスノートとかそういうグロテスクな作品を好みます。(この前、不登校の女の子が好きな作品が絶滅少年という不登校の子が連続自殺する作品でした 笑)
大人や先生が嫌そうな顔をすればするほど楽しいこと(スカッとする)なわけです。
しかし、不登校の子はそのシステムから外れていることが多いので神経症的な感じになることが多い気がします。
それにはいくつかパターンがあります。
★欲求抑圧反乱パターン
真面目な親御さんが『子供の将来のために』と楽しいことへの禁止が強すぎるパターンですね。(特にお母さんが真面目でコツコツ型の場合)
なんせ無駄で無意味で有害なことほど楽しいわけですので必ず子供とぶつかります、、、
例えば、中学受験中はゲーム禁止とか(その場合は影で必ずストレス解消行動をとります。いじめか自傷か。会社で明日から部下に酒やその他の娯楽を禁止してみてください)
で、反発することは子供にはかなり快感なのでそれが癖になり親子の戦いがえんえんとエスカレートするパターン。
禁止のための禁止、反抗のための反抗という日々でしょうか。(この場合、子供も変なところが真面目だったりします)
心理学の論文などを読むと母親からエッチなコンテンツにアクセスするのを超絶に厳しく制限された中学生が性的非行(流石にここには書けないレベル)に走る話などがあります。
で、家のどこかに毎日エッチな本などを隠してそれを見つけさせる、というワーク(遊び!?)をするようにしたら治まったそうです。
(つまり母親がほどほどに負けるようにした!?)
もしかしたらゲーム制限をしてそれが破られてほどほどのゲーム時間に落ち着くなどはよくあることですが、
これに似ているかもしれません。。。
ある程度は見てみぬふりをする大らかさが特に男の子相手の場合は必要なように思います。
★ピュアで真面目で自主的に禁止してある時に爆発するパターン
また、自分で自主的に禁止してある時に突然爆発するというパターンもあります。
良い子爆発パターンという感じでしょうか。
さらには、正義感や規範意識が強かったりするとクラスメートの行動が許せずストレスを貯めるなどがあります。
禁止からの逸脱や非生産性、くだらなさの極地が楽しさや集団の連帯感の基本なので真面目すぎると当然に集団内で孤立します。
以前、高校で10人くらいで飲酒をして何日か停学になった子がいますが、(真面目そうな子)
この子は空気をわかっている子で学校に通っています。
大人はここで叱らなければなりませんがそのさじ加減が難しく、
逸脱する気持ちを完璧に叩きのめすほどに怒ると先の性的非行の子(反抗しすぎる)みたいになってしまいますし、
逆に大人が弱すぎるのもつまらないものでさらに問題行動が増えて困りますし、
かといって逆に大人が規範からの逸脱を奨励するのも困るものです。
極論、息子の発達を心配した良心的なお母さんがエロ本を息子に渡してちゃんと効率的に処理しなさいみたいな感じだと無気力か不能になるでしょう。
(すいません、、、しかしドラゴン桜いわく国語には毒が大事だと、、、入試問題だともったいぶって難しく書いていますが簡単に言うとこういうことです 笑)
心理学の論文を読むと過食などのケースで良い子を脱却してタバコを吸うとかギャンブルするとかでストレス(人の陰の部分)解消手段を分散するなどがあります。
車を親に買ってもらいひかきんのように破壊するなどがあります。(人類学だとポトラッチと言われる世界各地にある風習ですね。ひかきんやロックミュージシャンは意外によくあることだそうです。)
これは成功した家のストレスを子供が一身に受けている場合ですね。
このように、、、人文社会科学系は現実社会を扱うのでなかなかまともな大人は教えにくい気がします、、、(なので英数理が圧倒的に伸ばしやすいです)
★みんな価値観のぶつかり合いに悩んでいる
慶応大学の小論文などはこういう文化人類学や近代論などの知識があるとやりやすいと思います。
『アフリカの焼畑農耕民の時間と共同体感覚についての文章を読み論述する』慶應文学部入試問題
『アジアの近代化と価値観の葛藤と社会の病理についての文章を読み論述』慶應法学部入試問題
神経症や社会問題はそれぞれの価値観の矛盾から生まれることが多いのですが、
慶応は多文化共生は可能なのか?を聞いてくる問題が多い気がします。
ある文化では挨拶は相手の顔につばをはきかけるとかある文化ではLGBTにならないと異常だと排斥されるそうなのですが(笑)
まー、文化どころか家庭でも夫婦で価値観の争いで収集がつかないのが現代日本ですので、
私はかなり悲観的ですが、、、
入試の小論文でまさか『多文化共生は無理です』とか書くわけにはいきません。
とはいえ、不登校の子だと家庭や学校での価値観のぶつかり合いを経験してきているので、
もしかしたらマニュアル的でないホームラン級の小論文が書けるのかもしれませんね。
★ゲームは禁止するべきか??
上記の論理だとゲームやスマホや他の娯楽は少なくとも(ほどほどに)制限するべきです。
窓際で失業したおじさんが昼間から毎日ビールを飲んでも楽しくないように、
子供が昼間からゲームをしていてもあまり楽しくないからです。(最初は天国ですが 笑)
この前、ある子が毎日が休みよりも土日が休みのほうが充実感があると言っていました。
モチベーションやストレス処理システムの上で制限があったほうが良いと思います。
ただ、いつどのように制限するかは考える必要があると思いますが。
最後までお読みいただき有難う御座いました。
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