こんにちは。早野です。

明けましておめでとうございます。

今年もお読みいただきありがとうございます。

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★自己肯定感と競争社会

 

唐突ですが、不登校に限らず2つの考え方があります。

1つは「世の中甘くないんだ。競争に勝たなければ」というご意見。

もう1つは「ありのままで自分らしく生きていこうよ」というご意見。

 

どちらも一理あります。

我々はどうしたらいいのでしょうか?

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★対立するものは似てくる説

これも唐突ですが「対立してるものは似てくる」という説があります。

 

弁証法の理論で現代文とか世界史で出てきます。

では対立するものは似てくるとはどういうことでしょうか。

 

たとえば、男と女も昔に比べて似てきました。

女性も企業のオフィスで総合職として働くようになりましたし、

男性も家事や育児をすることが求められます。

 

他にも、自由競争の資本主義と平等を重視する共産主義も似てきました。

共産中国が資本主義的になり、

日本などの資本主義国でも生活保護などの福祉があります。

 

日本在住のロシア人が日本は社会主義国だと言っている動画が

最近話題になりました。

 

話を戻すと、「社会は厳しいんだ」という競争重視派と「ありままに生きよう」という自己受容重視派も似てくると思います。

 

 

★なぜ似てくるのか

 

競争重視派の弱点は守りが弱いことです。

 

たとえば「勝たないと意味が無い」という価値観だと、負けた場合に立ち上がれなかったりします。

 

希望する学校や会社に入れないなら世捨て人のように「ゲームをして暮らします」と主張する場合もあるわけです。イギリスでも韓国でも中国でもそういう人がたくさんいます。

 

そうなると、プライドの高さが邪魔をして助けを得られないし、リハビリができない。チャンスを自ら棒に振るようなもの。

 

メディアの「学校に行けないなら転校したり、フリースクールやホームスクールがあるじゃない」とか「学校は行かなくてもいい」みたいな言葉がマリーアントワネット的に聞こえるのはそもそも動けないからです。

 

勝つか負けるかは自分が全てをコントロールできるわけではありません。

 

経済小説などを読むと、上司が社内の派閥争いに敗れて部下まで左遷されてアル中になる話などが出てきます。運に左右されるものでコロナとか地震みたいなこともありえます。

 

そういう意味では自己肯定感を重視した方が合理的でしょう。勝っても負けても努力をするようになる。

 

そうすれば敗者復活の可能性がある。(敗者という表現は怒られそうですが競争派的にはです)

 

全てを自分でコントロールすることはできない中でのある種の保険といいましょうか。

生命保険とか火災保険と一緒で入っておいた方がいい気がします(笑)

 

不登校 喜びの声

★勝間和代さんと借金玉さんの対談に見る自己肯定感

 

自己肯定感があるほうが合理的だというのは、

同じ軽度のADHDである2人の対談を見てもわかります。

 

https://toyokeizai.net/articles/-/230006

借金玉さんのほうはかなりコンプレックスで消耗してしまったように見えます。

無駄な戦いをしてしまったというか。(だからこそメディアに出ているわけですが)

 

借金玉さんのほうは銀行に就職は就職前にかなり無謀だと気づきそうなものですが、お父さまが銀行員だったからか銀行に就職してうつになっています。

 

魚なのに木に登ろうとして骨折したようなものでしょうか。

一方、勝間さんのほうは公認会計士になり、合わないとわかるやすぐに路線転換しています。

 

「競争に勝たなければ」派的に考えても無駄な努力をしていては競争に勝てません。

そういう意味でも自己肯定感を重視した方が合理的でしょう。

この場合は価値観の柔軟性と言いますが自己受容と言いますか。

 

ちなみにこの2人はかなりミスが多いようですがこれで軽度。

勝間さんも対談しなければ診断されていないし、借金玉さんも銀行に入らなければ診断されてないわけです。

 

面白かったのが借金玉さんのエピソード。確定申告の遅延で発達障害の診断書を元に戦ったとありますが私は面倒なので普通に遅延金を払いました(笑)

 

不登校 中学受験

 

★競争社会であるのもたしか

 

さて、上記の自己肯定感を重視すべきという主張は競争に勝つためという観点からのものです。少なくとも負けないため。

 

己を知り敵を知れば百戦して危うからずという言葉がありますが、借金玉さんは「己を知って」いたのではないかと思いますが、無駄な努力で消耗しました。(ひどい言い方ですが)

 

ちなみに、世界で一番競争力があるのはユダヤ人だと言われていますが、ユダヤ人は子どもの自己肯定感を重視して育てるそうです。

(ユダヤ人の家庭をたくさん知っているわけでは無いので伝聞ですが)

 

https://president.jp/articles/-/37080?page=2

 

また、孫泰三さんの話に褒めまくられたという話があります。

https://woman.nikkei.com/atcl/column/23/060200133/051200020/

 

>うちの親、特に父は子どもが生まれることを、

>すごく奇跡的だと捉えていたようなんです。>例えば、こんなことがありました。

 

>母がごはん時に「おーい、泰蔵! ごはんばい!」って私を呼ぶと、

>父は「泰蔵じゃない、泰蔵さんと呼べ!」と叱っていた。

 

>どういうことかというと、

>「子どもはたまたまうちが授かったもので、1人の別の人間なんだ。

>だから、親であっても自分の所有物のように扱うな」と。

>その感覚の延長線で、子どもも1人の人間なんだから、

>何かをやり遂げたり、

>成果を上げたりしたら当然だと思わず

>しっかり褒めようという考えに至ったようです。

 

競争に勝つという観点からは自己肯定感を重視した方がいい。

泰三さんはソフトバンクの孫さんの弟さんで

パズドラなどの会社を経営している方ですね。

 

で、私の理解している自己肯定感は競争に勝つから素晴らしいとか

財産があるから素晴らしいとか

人気があるから素晴らしいのではなく、

存在しているから素晴らしいというものです。

 

財産があるから素晴らしいだとユダヤ人などは何度も没収されているので

そのたびに自分は無価値な人間だと落ち込まないといけない(笑)

 

人気があるから素晴らしいだとユダヤ人は

異教徒で嫌われていたので話になりません(笑)

 

孫さんも朝鮮人差別がひどい時代に小学生の頃に石を投げられたそうです。

とてつもなく暗い、というか現実的な詩を残しています。

 

条件付きの自己肯定感だとユダヤ人の子どもが街でいじめられたとして

「なんで俺を生んだんだ」と主張してきかねません。

 

実際、X(ツイッター)には親ガチャ失敗論者の若い人がたくさんいます。

 

もっと言えば、犯罪者でも素晴らしいものだと思います。

罪を憎んで人を憎まず。

 

そもそも法律もころころ変わるものだからです。

 

昔はアヘン商人や奴隷商人は合法でしたし、

思想だけで犯罪となることもあったわけで

法律は基準として微妙でしょう。

昔だと女性の浮気は極刑みたいな。

 

条件や状況に左右されずに

「素晴らしい」というのが一番合理的。

 

条件状況に左右されると

必ず勝てるとも限らないわけです。

 

他人に差別するなと言っても

心の中までは憲法上規制できない。

現実的というか悲観的に考えると。

 

そもそもきれいごとを言う人には

地獄を見てきた人が多く

孫正義さんの父親などは手広く事業を行い、

 

中には密造酒や高利貸しなどもあったそうです。

60年前なので今よりもより地獄でしょう。

 

臨床心理士制度を作った河合隼雄先生は

「迫力のない受容や傾聴は偽物である」とも言っています。

そういう意味でも似てくるのかなと思います。

 

 

★そもそも競争に勝つとは

 

ユダヤ人の子育てのところでこんな箇所がありました。

>ユダヤ人は「世の中をよくするために勉強するんだ」と、

>子どもに学ぶことの目的を教え、高い志を持たせるそうです。

 

私のブログや本「不登校からの大学受験」でも似たようなことを繰り返し言っていて、

「勉強をすると世の中を良くすることができる」と説明しています。

でないと、動かないからです。

不登校からの大学受験

 

医者になれば病人を救えるでしょうし、

科学者になれば食糧生産を増やしたり出来ます。

 

弁護士になれば無実の人を救えたりしますし、

思想家になれば「パワハラ」みたいな概念を発明して世に周知することができます。

それにより無駄に殴られる人が減ったりするわけです。

 

そういう意味では勉強は手段に過ぎないので

別に狭い意味での勉強でなくても良いと私は思います。

狭い意味での勉強とはペーパーテスト向けの勉強ということです。

 

成長(広い意味での学習)する楽しさというのはゲームを見ているとわかります。

子どもはゲームがうまくなって友達に教えたりしています。

友達に教えるというのは貢献であり、

実際世の中にそういう仕事もあるにはあります。

 

そうした場合、抽象的な話を理解させられれば

「自分は人に喜んでもらうのが好きなんだ。

だから勉強や仕事も好きになることがあるかも」と理解できます。

 

多くの不登校家庭を長い目で見ていても、自己肯定感があるほうが、

競争社会で通用していますね。

競争社会で通用するとはある程度は勝っているということです。

 

勝ち負けはあまり良い言い方では無いですが

そういう仕組みなので仕方ありません。

 

たとえば、コンビニ向けにスィーツを開発する仕事をしたとして

売れなければ次から発注してもらえません。

受験でもみんなが合格するわけでもありません。

 

現実を見ない自己肯定感は意味が無いと思います。

 

まーゲームでも負けたら退場させられます。

で、またチャレンジできます。

 

そういう意味では自己肯定感があれば、

重くとらえずにゲーム感覚でやれるわけです。

 

そういう意味では自己肯定感があると資本主義というか

競争社会の「本来の趣旨」に合致するわけですね。

旅

 

★自己肯定感を上げるには

 

私のおすすめは1つはアンラーニングです。

自己否定を減らすことで自己肯定感を高めるやり方。

支出を減らすのに近いでしょうか。

 

自己肯定感の講座ではアンラーニングを徹底的にやります。

理詰めで考える。

 

たとえば、力がある人は力が無い人よりも偉いのかを検討してみる。

ジャイアンはのび太よりも人としての価値が上なのか(笑)

 

美人女優は一般の人よりも価値が上なのか?

最近の芸能界ニュースを見ると人気の人も

事務所の操り人形だったりするように見える場合もあります。

 

ビートルズの時代からスターなどは裏にいる

賢い人が作り出したマーケティングの産物に過ぎないという話もあるわけです。

 

他にもたとえば、金持ちは貧乏人よりも価値があるのか?

お金は公共財なので貯めこんでいる人は

図書館の本を貯めこんでいるようなものではないのか?とも言えます。

 

オレオレ詐欺の親玉のような理屈ですが

人を悪いほうに動かす場合もあれば良いほうに動かす場合もあるわけです(笑)

 

まー自己肯定感のある人が

お金持ちや美人女優になるととても幸せだと思いますね。

対立するものでは全くないので。

 

「学校に行ってるほうが偉いと決まっているわけでも無い」

と言うようになった子は土日に田舎のイオンで友達と遊んで

フードコートで一緒に高校受験の勉強をしていたりします。

 

また、にきびが気になり学校に行けない子は

「にきびがあれば人として劣るという法律は無い」と言うようになり、

大きいマスクをしながらも学校に行くわけです。

 

頭で理解したからといって苦痛が0になるわけではないですが

減ることは減るわけですね。

 

ではまたお会いいたしましょう。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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うちの息子にも間接的ですがかなり届いています。

 

いつもいいお話をありがとうございます。とても気持ちが折れそうなとき、救われる気持ちになります。
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