こんにちは。早野です。
今日もお読みいただきありがとうございます。
今日は子供との対話についてです。
いやーこれが難しい。
コツは「使えるものは何でも使う」というところでしょうか。
心理学や社会学ではプラグマティズムと言います。国語や社会のテストでも出ます(笑)
★家庭内の下剋上による革命政権
ある時にあるお父さんがこう言いました。
「革命が我が家で起きてしまいました」
その子は親の言うとおりに素直に受験勉強をしてきた。
しかし、小学校高学年になるとだんだんと言うことを聞かなくなります。
子供が思春期になり自己主張してくる。
自分のやりたいように振舞うようになる。
中学受験して中学に入ると全く言うことを聞かなくなる。
「中学は楽しいと言っていたが嘘じゃないか」と反乱を起こす。
(純粋ですねw)
それはあたかも革命政権のようだ、
と言うのです。
辞書で調べると「革命=権力の移行」だそうで、
たしかに好きな時に寝て、好きな時にゲームをして、ご飯を食べず好きな時にお菓子を食べてと権力が移行しています(笑)
さらには暴言を吐き、暴力を行使し、家の中の器物を破壊する。
フランスとかアメリカやアフリカ諸国で見る暴動のようですね。
良く言えば子供が自己決定するようになった。
悪く言えば家の中が破壊と混乱の無法地帯。
実際、世界史でも革命政権や反乱政権は破壊と暴虐の限りを尽くしています。
フランス革命に共産革命に中国にカンボジアに。犠牲者は1億人を優に超えるそうです。
革命というと良い言葉のようですが(TMレボリューションみたいなw)
実態はなかなか厳しいもののようです。国家から家の中まで。
★理論武装
子供の革命政権が無事に秩序を取り戻し、
充実した生活を送ってくれると良いです。
しかし、基本的にそうはならないようです。
自分で自分を律することができない年齢だからです。
(自分で自分を律せられるなら国も未成年に飲酒や自動車の運転や労働や契約を許可しているはずです。)
そうなると子供との対話が必要となります。
さて、中学受験とかをしていると口が達者な傾向があります(笑)
昔なら親の権威で子供は従っていたのが、
こうなると思想や理論が必要となってきます。
(この仕事していると権威や保守というのは便利なものだと思います)
そういう意味では国語や社会で教わるような思想は便利だったりします。
子供が憧れるユーチューバーの言う理論よりも長い年月の検証に耐えているからです。
★なぜ組体操をしなければならないのか??
ある時にこんな話になりました。
「なぜ組体操に参加しなければならないのか?なんの意味があるのか?」
ちょうどその時に国語で「プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神」をやっていました。
内容は下記のようなものです。入試に出るので覚えなければなりません(本当です笑)
「近世のオランダ辺りでキリスト教のプロテスタントの教えが流行った。その教えが元で経済が発展した」
「教えの内容は仕事に勤勉に励めば天国に行ける、というもの。」
「結果ではなく努力にこそ意味がある。」
「おのおのの本分をベストを尽くせば結果に関わらず天国に行ける」
プロテスタントの教えは「勤勉に学生の本分に励め」というもので大変に素晴らしい。
(*カトリックとはまた別)
また、不登校の子は結果主義で「結果が出る確率100%で無ければ努力したくない」とか「どうせ頑張っても無駄」みたいな子が多くいます。
彼らはテスト恐怖症になったり勉強するのに気が進まなかったりします。
完璧主義で「午前だけ登校して帰るなら無意味」とか言います。
そんな彼らにもプロテスタントの教えは大変に都合が良い。
(日本人にも似たような気質がありますが。)
ラポールが取れている子だとけっこうこの話は響いたりします。
早野「経済発展しているリッチな国はみんなこの考え方だね。アメリカ、イギリス、オランド、ドイツ、北欧。日本もこういう考え方。」
「努力すれば天国に行けるかはわからないが少なくともリッチにはなれる。(確率が高い)」
生徒「ほー。」
早野「でも、結果ではなく努力こそが目的なんよ。これはテストに繰り返し手を変え品を変えて出るね。」
生徒「なんか釈然としません。」
「例えば、成功しても失敗しても変わらず頑張りますという人と失敗する確率があるなら頑張りませんという人がいたとする。どっちが最後に勝つの?」
生徒「前者ですか?」
早野「そりゃそうだよね。後者の人は少し失敗すると心が折れるからね。」
「それどころか後者の人は結果が怖くて取り組めなくなっちゃうんよ。髪型がうまくセットできなくて学校に行かない人とかいるでしょw」
生徒「僕じゃないですか(笑)」
早野「そうなんだ(笑)学生の本分に従い努力をすることが大事やね。昨日よりももう少しだけ。」
「だから組体操も参加するべきなんよ。」
早野「仮にプロテスタントの神がいたら組体操に参加する子としない子だとどちらを救うの?」
生徒「参加する子です。」
早野「あなたが社長なら意に沿わない仕事も喜んでやる人と不貞腐れてやる気なくす人だとどっちの給料をアップさせるの?」
生徒「喜んでやるほうですかね。」
早野「じゃあ、次のケースだとあなたならどちらを救う??」
「大企業の部長で55歳のお父さんが運悪くリストラされました。
片方はグレて酒浸りでパチンコ屋通い。
(なんせ彼に落ち度はなく100%組織の都合だから。グレル気持ちもわかる。)
片方は前向きにコンビニでバイトして若者に罵倒されながらも夜は資格の取得に励む。」
生徒「コンビニでバイトするほうを応援しますね。」
早野「やろ。で、お前の親はたぶんこうなったらお前を大学に行かせるためにバイトすると思うよ。」
早野「だから周りにも応援されて運も回ってくるわけ。なので、結果ではなく努力そのものを目的にしたほうがかえって効率が良いのよ。」
苦労した子供相手に気づいたらこんな展開になっていました。
生徒ではなく先生のほうが学ばざるを得ません(涙)難儀なものです。
もっと勉強しておけば良かったと思う今日この頃です。
★座右の銘の価値
実際にはこういう話をするまでのラポールを作るのが大変なのですが、
とはいえ現代のような自由な環境では思想が無いとなかなか前に進みません。
人間は私を筆頭に楽で自分勝手なほうに流れるからです。
大企業の社長のインタビューとかで座右の銘とか信念みたいな記事があります。
私は昔は気にしなかったのですがこの仕事をしているとつくづくその重要性を痛感します。
親御さんというのは意外に家庭内では権力者であり体制側です。
その時に「私の哲学はこうだ」「俺はこういう生き方だ。これだけは負けないんだ。」
というものが必要です。
そしてその方針が夫婦で違うとガタガタの組織になります。
家の中でキリスト教徒とイスラム教徒が戦争しているようなものでしょうか。
応仁の乱で足利将軍家内で喧嘩してたら「下剋上されちゃいました」みたいなことになります。
人間どうしなので価値観はそれぞれで良いのですが、
家という組織として「うちはこういう方針なんです」というものはあったほうが良いと思いますね。
ではまたお会いいたしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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