こんにちは。

『不登校というピンチをチャンスに変える』不登校アドバイザーの早野です。

今日は昨日の家族の悲しいすれ違いとその解決法のお話の続きです。

不登校 家族

昨日までの話の続き

そして月日は経ち、子供たちも成人を迎えました。

結婚してから今まで夫や子供たちのために一生懸命つくしてきた奈津子さんでしたが、そろそろ子供たちも手を離れ始めたので自分の人生について考え始めたのです。

このまま私は何も楽しみも無いまま一生を終えるのかしらと、先のことを考えると心配にもなってきました。

そして、親しい友人の中には熟年離婚をした夫婦もあったので、奈津子さんの心の中には今からでも楽しい生き方ができるという思いも密かに育っていたのです。

そんなある日、定年を前にした夫がガンであることがわかり、入院することになりました。

今までの夫に対する想いがたまっていた奈津子さんは健太さんの介護をしなければならないことをとても面倒に思いました。

身の回りの世話をしても『ありがとう』の一言も無く、無愛想にテレビを見ているのです。

『ああ、やっぱりこの人と一緒になったのが間違いだった』と奈津子さんは思いました。

夫のことをうっとうしくさえ思うようになりました。

ある日、毎日の介護に疲れ果てた奈津子さんは友達と二人で温泉旅行に出かけました。

たまには気分転換をしようと誘われたのです。

いつもと違う環境の中で温泉につかりながら、健太さんに対する不平不満をこぼしました。

なんでこんな人と結婚してしまったのだろうと、過去の判断を悔いていたのです。

朝になって長男から旅館に呼び出しの電話が入りました。

なんと、昨夜に健太さんの容態が急変し、集中治療室で治療を受けているとのコトです。

慌てた奈津子さんは急いで病院に向かいましたが、病院に到着したときには手遅れで、健太さんは息を引き取ってしまっていました。

正直、びっくりしましたが、どこか『これで自由になれた』という思いもあったのです。

お葬式も終わり、健太さんの荷物を片付け始めました。

するとカギのかかった引き出しから見たことの無い日記が出てきたのです。

奈津子さんはそっとその日記を読んでみました。

日記を読み始めた奈津子さんは大声で泣き始めました。

『あなた、ごめんなさい!!』

奈津子さんはただそれだけを繰り返しながら泣き続けたのでした。

TO BE CONTINUE

なんで突然、奈津子さんは泣き始めたんでしょうね??

ここに様々な問題の背景があります。

次回をお楽しみに!!

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