不登校支援の本質

不登校支援をしている人で有名な人には特徴があります。

それは、自分が人にやってもらってうれしかったことを人にやっているということ。

例えば、元暴走族カウンセラーの伊藤幸弘先生。

伊藤幸弘先生はは小さいころにいじめられ、中学生以降は不良だったそうです。

そして、刑務所に入った。そして、お勤めを果たして出てきた。

そんな伊藤が更正を果たせたのは、周囲の人々の暖かい愛情であった。これからどうやって生きていこう。
淋しさに打ちひしがれて刑務所の門を出たその時、彼の目に飛び込んできたのは、以前勤めていた自動車修理工場の社長の姿であった。

連絡した訳でもないのに、知り合いから借りた高級外車で出迎えてくれたという。

伊藤は言う。
くずみたいな自分のために、特別な車を用意して迎えに来てくれた。そこまで自分のことを思っていてくれたのかと、涙が止まらなかった」と。

そして社長はうなぎをご馳走してくれ、伊藤は工場に連れて行かれた。
そこで待っていたのは、全従業員の拍手の出迎えであった。

「よくがんばったな!お帰り!」

笑顔の出迎えに、もう工場に戻れないと思い込んでいた伊藤は再び涙した。工場の人々はその後もしばらくの間、伊藤が昔の非行仲間の元に戻らぬようにしてくれたという。

ある人は毎日自宅に呼んで夕食をご馳走してくれ、ある人は休日に釣りに誘ってくれた。またある人は何回も伊藤の部屋を訪ね、夜中まで話し相手になってくれた。

そんな人々の愛情を受けて伊藤は
「二度と人に迷惑をかけるのはやめよう、これからは他人のために生きよう」と決意したという。もし出迎えたのが社長ではなく、付き合いのあった暴力団関係者であったら、また違った人生になっていただろう

また、森田直樹先生は弟がいて弟は勉強もスポーツも出来たらしい。

そして、親からこう言われて育ったという。

『直樹は出来ない子の気持ちがわかる立派な先生になるよ!!困った子の力になれるはずだよ!!』

『あんたは大器晩成だね!!』

そして、それから時は流れ森田先生は教師になり、臨床心理士になり、困っている子の大きな力になっています。

人は自分にやられて良かったことを人にする

なので、誰かのためになりたいと思った時には、今までどれだけ良い人に恵まれていたかが非常に重要です。

人から雑な扱いを受け続けてきて、自分の子を大切にするのは、人間の仕組み上難しいのです。

逆に周りから大事に扱われ続けてきて、自分の子でも部下でも他人でもを雑に扱うことは難しいです。

なので、どんな人も結局は自分がされたことを他の人にしているだけ

なので、教訓ですが、自分の周りに良い人を揃えましょう。そして大事に扱ってもらいましょう。

というと、変ですが、あがいていれば良い人に巡り合えると思います。

私はおじいちゃんが前代未聞の良い人だったので立ち直ることが出来ました。お葬式には無名でしたがたくさんの人が来ていました。

また、私のカウンセラーの人は採算を度外視した人であまり儲からないだろうなーと思っていましたが、私がカウンセラーになったときは何となく同じように採算を度外視してやって(しまって)います。。

また、父も母も大変すばらしい人ですし、社会人になって入社した会社が本当に素晴らしく、上記の伊藤先生の会社と同じくらい素晴らしく暖かい会社だった。

私はカウンセリング理論についてかなり勉強はしていますが、結局は自分がやられて良かったことを別の人にしているだけ。。それしか人間はできない。。

漫画キングダムの事例の紹介

最後にこんなのは素晴らしいなーと思う事例をご紹介いたします。キングダムはヤングジャンプ連載中の大ヒット漫画ですが、いろいろ深く、さすがに人が立ち直る本質をついているなと思います。

*キングダムは秦の始皇帝が中国を統一する過程を描いた漫画です。下記は秦の始皇帝が敵国の人質であった時代に秦に帰る時の話ですね。

不登校 政

【あらすじ】
※今回は特別に7巻最終話から繋ぎます※

宮女の向(こう)は、大王(政)から「伽(子作りのつとめ)」の相手に何度も指名を受けながらも、
毎回何故か全く手をつけてもらえないことに悩み、親友の宮女•陽(よう)に相談していた。

数回目の伽の指名の後、向はいつしか政に恋心を抱くようになる。

しかし相変わらず手をつけてもらえない向は、
ある日宮女たちの
「大王は昔”ヒカ”という名の商人の女にフラれ、
その傷埋めに向をただ呼んでいるだけだ」
というやっかみ兼噂話を耳にしてしまう。

落ち込む向だったが、陽に慰められ悩んだ末、再度政に伽に指名された際、
「なぜ指名をもらえるのかも、なぜ手をつけてもらえないのかもわからないが、自分は大王様の心が少しでも休まるのなら嬉しい、
自分は大王様のために”心の伽”をしたい!」
と宣言する。

そんな真っ直ぐな向を見て、
政は、指名の本当の理由(読書がしたかった)を話し詫びるが、

噂話で聞いた”ヒカ”という名の女商人の話は
実際は”シカ”という実在した女性のことで所々は事実を含んでおり、
政は向に過去の話を打ち明けることに。

(ここから8巻)

話の舞台は、秦の隣国、”趙(ちょう)”。

政が生まれる前の年、”秦”と”趙”は
“上党”という土地をめぐり2年もの月日を争っていた。

秦の総大将は 白起(はくき)、
趙の総大将は 廉頗(れんぱ)。

力が拮抗し、なかなか決着が着かないことに
痺れを切らした趙の王は、
総大将を名将•廉頗から若将•趙括に変更。

そのことで2年の膠着は一気に流れ出し、
趙軍の新総大将•趙括は秦軍の副将•王騎に
討たれた。

秦軍の勝利となり、趙軍は40万人の兵が降伏し投降するも、
白起はなんと、食料の問題と反乱の危険を理由に40万人全員の趙兵を生き埋めにして殺す命を下した。

未曾有のこの大虐殺は、
「長平の戦い」という名で歴史に深く刻まれることに。
趙国の国民が秦国を恨み憎む怨念を生み出すこととなった。

この惨劇の翌年の正月に、
政は趙国の国都•邯鄲(かんたん)で誕生する。

「長平の戦い」の翌年に趙で生まれた、秦の王族の血を引く政。

政が誕生して2年ほどした後、父親•子楚(しそ)が、十数年続いた趙での人質生活から呂氏により脱出させられ、秦国へ戻ることに。
そして残された政と母親は、秦からの仕送りが一切途絶えてしまう。
それから7年。

政は日々、飢えをしのぐために食料を盗み、
また、秦人という理由で邯鄲の住人からは執拗な
暴力•折檻を受けていた。

そんなある日、秦国の大王(当時昭王)が崩御
新しい王が即位し、次期大王には、政の父•子楚が就くことが決定。
つまり、子楚の嫡子である政は次の太子となることに!

秦国大王の崩御はまだトップシークレットであり、
趙王にはまだ伝わっていないが、
その情報が伝われば、まず政は暗殺されることになる。

そうなる前に政を趙から脱出させるため、秦より使いの者•道剣(どうけん)らが送られてくるが、
政を連れて関所を越えるのは困難極まりなく、
呂氏の勧めた趙の闇商人の女頭目•紫夏(しか)に依頼が入る。

紫夏はかつて餓死寸前の孤児だったところを、
たまたま通りがかった行商の養父に拾われた。

養父亡き後家督を継いだ紫夏は、
共に拾われ共に育った仲間•江彰(こうしょう)
、亜門(あもん)とともに闇商の規模を大きくさせることに成功。関所でも顔パスで通れるほどの顔をきかせていた。

政を秦へ運ぶというこの依頼は、失敗すれば紫夏らは国賊となり、斬首であろう危険な橋を渡ることになる。
江彰や亜門は依頼を断るも、

政の過去•現状を知った紫夏は、かつて養父が自分達を救ってくれたように、政を救うと決意。

依頼を受け、道剣らとともに政を脱出させるべく5つもの関所を通過することに。

美貌と気立ての良さ込みで、日頃の根回しも怠っていない紫夏は、関所を次々とクリアしていく。
最後の関所を越えた時、緊急閉鎖の狼煙が上がり
関所が閉門。

間一髪で全ての関所を通れたものの、政の逃亡がばれたのは間違いなく、
趙軍が総出で追って来るのは時間の問題。

一行は馬車を走らせるが、
政に異変が起こり、馬車を飛び出してしまう。

政は長年にわたる趙での虐待の日々により、
いつしか精神を病み、
また肉体の痛みを感じない体になってしまっていた。

政は精神をひどく病み、「長平の戦い」の怨念による亡霊のような幻に取り憑かれていたが、
紫夏の叱咤と優しさにより憑き物が落ち、
正気を取り戻す。

我にかえった政は、再び一行と秦を目指すが、
とうとう趙の追っ手に追いつかれてしまい、
道剣、江彰、亜門らは政や紫夏を守るために身を呈して死んで行った。

秦との合流地まであと一歩のところで、
ついに紫夏も討たれてしまう。
そして政は間一髪、昌文君らに助けられる。

紫夏らのおかげで、無事政は秦に脱出することができたのだった。