愛着形成の失敗を克服する方法③
前回は愛着形成に失敗した場合は親自身が育てなおしをすることで問題を解決することができるという話をしました。もしくは親が難しければ第三者がという話でしたね。第三者には先生や友達、先輩、恋人などの多様な人が含まれるというお話をしました。
さてさて、もちろん他にもあります。
それは遊ぶことです。その中でも表現をすることです。表現することは最高の不登校対策なのです。
元不登校の方で活躍している方はアーティスティックな活動をしている方が多くいます。
絵を描いている方、料理研究家、歌を歌っている方、文章を書いている方、ウェブサービスを作っている方、ゲームを作っている方、映画を作っている方、ロボットを作っている方。
もともと才能があったのでしょうが、愛着形成の失敗を癒すという意味で表現にのめりこんだ結果よい所に落ち着いたというのが実際だと思います。
愛着形成の失敗から偉人にのぼりつめた人を見ても、夏目漱石、川端康成、スティーブジョブス、チャップリンなど表現をしつづけた人が多くいます。
私も多様な機会を不登校の子に提供できるように努めています。
ゲーム制作、ロボット教室、HP制作、ブログ構築、絵を描く、料理、などですね。その子に応じていろいろな機会を設けていきたいと思います。
今までの仕事はロボットに任される流れは加速し続けると思いますが、不登校の子はそういう新しい時代に実は合っているとも言えます。
NO1ブロガーのイケダハヤト氏も病んでいる人は表現すべしと言っています。引用します。
ぼくは、辛い環境にある人にほど、ブログを書いてもらいたいと願っています。それが難しいことであるのはわかっておりますが…。きっと、傷を癒し、自尊心を取り戻す機会になると思うんですよね。
また、大江健三郎氏は、障害を持つ自身の息子の音楽について、このようなことばを残しています。
そして、かれの音楽を聴けばいかにもあきらかなことですけれども、そういう苦しいもの、悲しいことをかれは表現しているが、そのように表現すること自体に、かれ自身が癒されている、と私はいいたい。
表現する当人が、そのように自分を表現したことで恢復しているところがあると私は思うわけなのです。それは、表現された者を受け止めてくださる人にとっても、同じではないのか、とさえ感じるのです。これが芸術の不思議さだと、私は呼びたいのでもあります。
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