不登校の原因となる考え方:その元になっている常識

不登校になりようのない考え方を身に着けるには、間違った考え方を追放することが重要だと先日お話しました。

まず第一に追放するべき考え方は、『なるべく多くの人に好かれて認めてもらわなければならない』でしたね。

一見すると何の問題もなく、正しいように思えますが、上記の考え方でいくと、下記のデメリットがありましたね。

1、自分のやりたいこと、主張をおさえて、人からどう思われるかが主になり、人生が楽しくなく、本音で話し合えないために人のことが信用できない。つらいときに助けてと言えない。優等生がポキッと折れる原因は学校で推奨されている多くの人に認められなければという考え方にあるのでした。

2、なるべく多くの人に好かれなければならないと考えると、ひどい人にも認められなければならないといつの間にかなってしまい、いじめの原因になります。

3、自意識過剰になってしまい、無駄にエネルギーを消耗しますし、自分で自分を鎖につないでしまいます。

4、人から認められても一時的な満足しか得られず、もっともっととなり、努力の割に喜びが少なく、レールから外れれば自己否定。。。というハイリスクローリターンの人生となってしまいます。

5、自分で自分を好きになるのに、人の評価が必要になり、人生の主導権を人に委ねてしまう。人が正しければいいですが、大体正しくないですから。。ためしにこの人に好かれたいという人に競馬の馬券を買わせるか、異性の好みを聞いてみるとそれがよくわかるでしょう。。

不登校というのは日本特有ですが、あなたもどれかにあてはまりませんか??

上記の考え方が不登校に限らず、ひきこもりや大人のメンタルヘルスの問題、ブラック企業などの様々な問題に結びついています。恐るべしですね。。

失敗や過ちを犯したら頭をかかえる必要がある??

不登校 失敗

追放すべき考え方の第二弾は『失敗、過ち』に関するものです。

『失敗したり、過ちを犯してしまったら、私はダメな人間だ。もう死にたい。』

こういう考えは百害あって一利なしです。

そんな極端じゃないと思われるかもしれませんが、こういうふうに考えたことはありませんか??

子育ての仕方が悪かったのかしら。私はダメな親だわ。。

人前でどうどうとしていられない。俺はダメなやつだ。

テストの点数が悪かった。俺は頭が悪いんだ。

何をやっても失敗ばかり。もう死にたい。

うまくいかないときに落ち込むのは『失敗したら自分はダメな人間だ』という考え方にあるのでした。

日本にはうつ病の人が潜在的なものまで含めると1000万人いるそうですが、その原因は上記の考え方、常識にあります。

あなたの性格が原因ではありません

失敗しても落ち度があっても頭を抱える必要がない理由

その1:失敗や落ち度は人間である限り避けられないから。失敗して落ち込むのは人間であることに落ち込むようなもので、そりゃ学校に行きたくなくなるというもの。

その2:誰でも過ちを犯すから。みんな落ち度があるのに、自分で自分を責めた上にほかの人から責められるのでは、たまったものじゃありませんね。

その3:失敗から学ぶことがあり、向上するためには失敗は不可欠であること。

その4:失敗を恥とするとどこかの大企業のように失敗を隠すようになる。

その5:完全無欠になったとしても本人も別に面白いわけではなく、他の人からはつまらない人と言われる。失敗しないこと、落ち度のないことの見返りはわずか。。

不登校やうつ病の原因はどこにあるの?あえて犯人をあげてみる。

不登校やうつ病というと表面的な問題や個人的な性格や生育状況をあげがちです。

先生、友達、性格、家庭環境、体の不調などなど。

しかし、本当の原因は社会常識にあるのでした

正しいと思っているものが、実は私たちを苦しめていた

不登校やうつ病、自殺などの原因は『正しいと思い疑っていなかった常識』にあったのでした。

だから、理由もわからず、解決もしない。なぜなら当たり前すぎて疑わないから。

名探偵コナンでまさかこいつが犯人とは。。というのと一緒ですね。

そして、その考え方は日本という国を発展させた原動力でもあり、苦しめている原因でもあります。

なんせ欧米には不登校やひきこもりという問題はないんですよ。。(別の問題がありますが。。)

日本自体を否定するのはもったいないですが、自分たちを否定する必要はありませんね。

まだいくつか正しさを疑っていなかったけど不幸の原因だったという常識がありますので、どんどんあげていきますね。まずはこいつらが犯人の一人なんだということを覚えておいてください。

では、またお会いしましょう。