こんにちは。早野です。
今日もお読みいただき有難う御座います。
もうすぐ土用の牛の日ですね。うなぎは美味しいですよね。
★あるがままとは？？
あるアメリカの研究者が心理学は禅に近いとおっしゃったそうで、
森田療法の『あるがまま』と家族療法などの『そのままでいい』というのは非常に近いそうです。
私は『ありのままでいい』というのがあまり好きでないんですが
『あるがまま』というのはどちらかというと好きです。
家族療法やブリーフセラピーの『そのままでいい』というのは例えばこんな感じです。
夜尿症の子がいてそれによって嫁姑問題が無くなり、夫婦関係が改善したとして、
セラピストが『夜尿症が無くなっちゃうと困るので夜尿症でいいじゃないか（そのままでいい）』と言って、
それが腑に落ちると子供の夜尿症が無くなるという話があります。
★私の『そのままでいい』体験
他にも例えば、私は対人恐怖症絵苦しんでいたのですが、
ある時に『対人恐怖症は役に立っている。そのままでいい。』
とカウンセラーと合意したわけです。
そのカウンセラーの話の持って行き方が極めて巧妙だったのですが、
私はむしろ恐怖症が治ると困ると思ったくらいです。
なぜなら、
プライドが高い→恐怖症のおかげで低くなり円滑になった
多動で思いつきで行動→慎重に観察して考えてから言動をするようになった
自分で全てやる→人に頼むようになるので業績が過去最高
などがあり明らかに恐怖症が無いときよりも調子が良いように思えたわけです。
そうすると、恐怖症が無いと困ることになり、
恐怖しようと思うと恐怖できなくなるわけです。（つまり、楽になる）
森田療法だと『お腹の痛いのよ、もっと痛くしてみろよ』みたいな感じですが、
『俺をもっと恐怖させてくれ』みたいになるわけです（震えられなくなる笑）
逆説的なので逆説的介入と言われます。
こう書くと『あんたはそりゃそうだ』と思うかもしれませんが、
当時の私の主張は『とにかくこの症状を何とかしてくれ』でした。
（他人の窮状は楽に見えるものです）
★岡田監督の開き直り経験
これはたしかに禅的でこういう話があります。
サッカー日本代表の岡田監督はＷカップの時に連日連夜マスコミでバッシングされ、
常時パトカーが家の前に止まっていたそうです。
マスコミでは連日ぼろくそに言われそれを見た子供が泣き出す始末。
当然、夜も眠れないし人目が気になって采配も冴えず試合にも勝てない。
そんな時、開き直ったそうです。
『俺を選んだ会長が悪い。文句があるならアイツに言え。』
と開き直り無心になってから勝ちの波に乗ったそうです。
それをこう解説しています。
『経営者でも「倒産や投獄、闘病や戦争を経験した経営者は強い」とよく言われるのですが、
どん底に行った時に人間というのは「ポーンとスイッチが入る」という言い方をします。
これを（生物学者の）村上和雄先生なんかは「遺伝子にスイッチが入る」とよく言います。
我々は氷河期や飢餓期というものを超えてきた強い遺伝子をご先祖様から受け継いでいるんですよ。
でも、どうです。無心になるために修行を積んでいるお坊さん、銀座でクラブの姉ちゃん相手にいっぱい酒を飲んでいますよ。そんなもんね、簡単に無心になんかなれないですよ。。』
しかし、ある時に妻に「（試合に負けたら全ての日本人から目の敵にされるので）2年くらい海外で住むことになると思うから覚悟していてくれ」と本気で話していました。
ところが、その電話をしてちょっとすると吹っ切れたんです。
（不登校でもこういう親御さんがいます）
https://www.itmedia.co.jp/makoto/articles/0912/14/news010.html
★親のせいはさらにその親のせい
これに少し似た話でこういうことが過去にありました。
ある時にある子がある親に
『お前のせいでこうなったんだ。お前が産んだ俺をせいだ。』と日々なじっていました。
そこでその親御さんの親御さん（祖母）を呼んでいただき、
親御さんにその親御さん（祖母）を罵倒してもらいました。
『あんたが私を産んだせいで私はこんな目にあっている』と髪を振り乱して１５分くらい絶叫。
それを見た子供は自分の行いを恥じ親のせいにすることは無くなりました。（演技性が必要）
（まー、そもそも『親のせい』というのに向き合う必要も無いというか放っておけば良いのですが 笑）
★腹を括ったら
また、こんな話があります。
あるところに夫婦で商売をしている家族がいました。
夫は過保護で妻が失敗して自信を無くしたり、何よりも商売に損失を与えては大変だと妻にあまり商談を任せませんでした。
妻は自分のやり方でやりたかったのですが夫がそれをさせてくれません。
いつしか夫が商談をして妻は聞いているだけで時間が過ぎたのですが、
ある時に夫の声が潰れてしまうというピンチに直面しました。
妻は自信がありませんのでおろおろしていましたが商談をキャンセルするわけにもいきません。
そこで夫婦は『もう商売が失敗してもいい』と腹を括り妻が商談をすることになったそうです。
そしたらうまくいったそうです。
では、またお会いいたしましょう。
最後までお読みいただき有難う御座いました。
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